JR東日本と松竹、10年間の包括的業務提携…歌舞伎やアニメコンテンツの"聖地化"や移動✕エンタメによる健康増進など

JR東日本<9020>と松竹<9601>は、11月18日、10年間の包括的業務提携契約を締結した。松竹グループがもつ日本文化とエンタテインメントに関する創造力に、JR東日本グループがもつ地域に根差した重層的ネットワークをかけあわせて、これまでにないライフ・バリューを創造し、日本が抱える社会課題を解決するとともに、日本文化の継承・発展を通じた地域社会への貢献を果たしていく。

① 観光・地方創生
地域が持つ文化や歴史を磨き上げ、観光素材や地方創生の核となる文化、エンタテインメントコンテンツを創り出す。そのような新たな観光価値の創出により、都市部と地方の間の交流人口を拡大させ、地域の活力を高めていく。

・デジタルエンタメトレイン
MR等のデジタル技術を活用し、旅行の出発地から新幹線等の移動空間の中までも、関連コンテンツを楽しめるような新しい没入体験を創出していく。
・地域の聖地化
地域性のある歌舞伎演目やアニメコンテンツを活かした「聖地化」の取り組みを進めていく。各地の地域特性を活かした「名所歌舞伎」など、新しい歌舞伎演目の創造に挑戦していく。
・どこでもエンタテインメント
離れていても同じ場所にいるかのようなコミュニケーションを可能にする4K 相当画質の次世代オンライン会議サービス「空間自在ワークプレイスサービス」と、「駅等のアセット」を組合せ「巡業イマーシブシアター」として各地を巡ることで、都市部のエンタテインメントを地方で臨場感を持って体験できるようにしていく。

② 新たなアプローチでのこころとからだの健康増進
感動・笑い等のエンタメの力とデジタル技術を連携した新たなアプローチによるこころとからだの健康増進づくりを通して、健康寿命100歳社会に向けた心豊かな未来を提案する。

・エンタメ・DXによる新たな健康増進モデルの構築
浜松町・竹芝・東銀座エリアにおいて、JR東日本が持つ「移動データ」と松竹が持つ「エンタメコンテンツ」を掛け合わせ、そこに「身体・感情データ」を連携させることで健康増進に資する最適な地域街歩きプランを提案する。それにより、エンタメによる観光と健康に資するエリア活性化モデルの構築を行う。
・健康状態の可視化
AI等を活用し、こころとからだの健康状態を可視化することで、健康意識の向上、健康増進活動のきっかけ作りや習慣化に寄与する。
・Suicaを活用したシームレスな予約・購入体験
チケッティング機能により、街歩きプランにおける施設のチケット等のシームレスな予約・購入を可能にし、健康増進に資する地域の飲食店や土産店などとも連携することで、地域経済に貢献していく。

③ ナイトタイムエコノミー
両社の施設が東京湾に面して近接して立地する「高輪」、「浜松町・竹芝」、「東銀座」エリア一体で、地域の自然や文化施設・史跡や水上交通を活かした、文化的に豊かな夜時間の過ごし方を提案する。

松竹株式会社
https://www.shochiku.co.jp/

会社情報

会社名
松竹株式会社
設立
1920年11月
代表者
代表取締役会長 会長執行役員 迫本 淳一/代表取締役社長 社長執行役員 髙𣘺 敏弘/代表取締役 副社長執行役員 武中 雅人
決算期
2月
上場区分
東証プライム
証券コード
9601
企業データを見る