【今日は何の日?】ミクシィ、Jリーグクラブ「FC東京」の子会社化を発表…11.5億円の第三者割当増資を引き受け51.3%を取得(2021年11月22日)

過去に掲載された記事を元に、その日ゲーム業界ではどのような出来事があったのか振り返る「今日は何の日?」のコーナー。 

3年前の2021年11月22日は、ミクシィ<2121>が、Jリーグクラブ「FC東京」を運営する東京フットボールクラブより、第三者割当増資で発行する株式2万3000株を11億5000万円で引受け、子会社化すると発表した。

<以下、当時の記事>

従来より取得している1000株と合わせると、ミクシィの保有株数は2万4000株(発行済株式の51.3%に相当)となる。この決議は11月25日のJリーグ理事会で承認を受けたあと、12月10日の東京フットボールクラブの臨時株主総会での承認を経て正式決定となり、株式引受実行日は2022年2月1日を予定している。

東京フットボールクラブは、1998年10月に設立され、Jリーグに参入。以降、基本理念にもある「都民のための地域密着型Jリーグクラブ」として、地域社会・行政・企業の協力のもと、東京エリアに根差した活動を行っている。

ミクシィは、「mixi」や「モンスターストライク」に加えて、スポーツ領域での事業成長に注力している。2019年にバスケットボールBリーグ所属の「千葉ジェッツふなばし」が同社グループ会社となるなど、プロスポーツチームの経営にも取り組んでいる。

FC東京のビジョン、地域密着・社会連携などさまざまな活動に対して共感し、2018年からスポンサー・少額株主として、他の株主、スポンサー様と共に応援をしてきた。2019年からはマーケティングパートナーとして、同社がエンターテインメント領域で培ってきたノウハウを活かし、FC東京のファン・サポーターが、仲間と一緒に楽しめるような空間の提供などの支援を行ってきた。

2019年、クラブの平均来場者数は3.1万人を越え、成績面でもリーグ2位となり、2020年にはACL出場も果たしたものの、2020年、2021年シーズンは新型コロナウイルスの影響が大きく、無観客や5000人制限での試合開催が続き、入場料収入が大きく減収するなどの状況にある。

こうした中で、ミクシィがより筆頭株主となることで、既存株主とともに、より一層のクラブの発展・成長に貢献する形を合意することに至った、としている。これまでのクラブの伝統、歴史を尊重しながら、同社がもつDX、ファンコミュニティ、プロモーション、ファンイベント、SNS活用、CSR活動などの経営ノウハウをプラスし、よりファンやサポーターに愛され、挑戦していくFC東京の発展をサポートしていく。

加えて、同社は東京フットボールクラブの株主として、Jリーグ規約をはじめとするJリーグの諸規定及び日本サッカー協会が定める諸規定を遵守し、またJリーグが掲げる理念、活動方針及びJリーグ百年構想の推進のためクラブヘの支援を継続する、としている。