LINE NEXTは、LINEメッセンジャーを基盤としたミニDapp(MINI Dapp)およびDAPPポータルサービス「Dapp PORTAL」を来年の第1四半期にリリースすることを発表した。
また、財団(Kaia FOUNDATION, 議長:ソ・サンミン)と共同で進行中のWEB3開発者支援プログラム「Kaia WAVE」を通じて、ミニDappとしてリリースするために最終選定されたプロジェクトのうち30個を公開する。
◆Kaia WAVEの概要と取り組み
Kaia WAVEは、LINE NEXTとKaia財団が共同で進めるKaiaエコシステム基盤のWeb3開発者支援プログラム。このプログラムはWeb3開発企業を育成し、国内外のブロックチェーンエコシステムをさらに活性化することを目的としている。
今年9月から3ヶ月間で合計800以上のチームが応募し、来年上半期までに150以上のプロジェクトが公開される予定。その後も段階的に様々なプロジェクトが公開される。
詳細なリストは、LINE NEXTのDappポータルMediumチャンネル(https://medium.com/@Dapp_Portal)およびKaia WAVE公式ウェブサイト(wave.kaia.io)を参照。
◆公開されるプロジェクト例
今回公開されるプロジェクトには以下が含まれる。
・Shin-Chan’s Match Daily: 人気アニメ『クレヨンしんちゃん』を活用したパズルマッチミニゲーム
・Captain Tsubasa-RIVALS-on LINE: 人気サッカー漫画『キャプテン翼』を基にしたカジュアルゲーム
・Bombie: アクティブユーザー3,400万人を持ち、売上1位のミニアプリサービスを展開するPluto Studioによる作品
・Heroic Arena: アニメ、漫画、ゲーム(ACG)スタイルのMOBA(Multiplayer Online Battle Arena)世界観を基に、英雄たちが戦闘を繰り広げる放置型ミニDapp
・Superz: 健康リワードアプリ「SuperWalk」を開発したチームによる新作
これらのプロジェクトは、Kaia WAVEを通じて事前に提供されたKaia基盤のDapp開発プラットフォームを活用し、手数料やマーケティング支援、さらには様々な投資機会を得られる。
◆LINEメッセンジャーとの連携
開発者はこれらの支援を活かしてLINEメッセンジャー基盤のミニDappを開発し、Dappポータルで来年の第1四半期以降、段階的にリリースを行う。
Dappポータルを通じて、ユーザーはLINEメッセンジャー内で様々なDappを利用でき、サービスを利用しながら様々なリワードを受け取ったり、取引したりすることが可能だ。
LINE NEXTは、キーレスデジタルウォレット、迅速なトランザクション、手数料代行機能を提供し、Web3サービスへの優れたアクセス性と利便性を実現。これにより、Web2とWeb3の垣根を取り払う新しいサービス体験を提供する。
◆開発者向けSDKの公開
さらに、Kaiaチェーンを基盤としたミニDappを簡単に開発・展開できるSDK(ソフトウェア開発キット)も公開した。
LINE NEXTは、kaiaウェーブに選ばれた開発企業だけでなく、多様で競争力のある開発者もプラットフォームを活用して効率的にWeb3サービスを開発できるよう支援し、Web3エコシステムの本当の意味での大衆化を目指す。
◆関係者コメント
LINE NEXTの代表、コ・ヨンス氏は次のように述べている。
「LINE NEXTは既存インターネットとWeb3のユーザー・開発者双方の観点から、Web3サービスへのアクセス性を高める方法を模索してきました。アジア初の大規模Web3 Dappを披露し、日本、タイ、台湾などLINEメッセンジャーの主要地域を中心にユーザー基盤を拡大していきます。」
Kaia DLT財団の議長、ソ・サンミン氏は次のようにコメントしている。
「Kaiaは、誰もが簡単に活用できるユーザー中心のWeb3サービスを追求してきました。このような便利なブロックチェーンサービスプラットフォームを、アジアで最も多く利用されているLINEメッセンジャーを通じて構築できたことに非常に感慨深いものがあります。今後もWeb3技術とサービスの革新を牽引し、アジアおよび世界をリードするブロックチェーンとしての地位を確立していきたいと考えています。」
Pluto StudioのCEO、デイビッド・マク氏は次のように述べている。
「LINEのミニDappがアジアで初めてローンチされることに大きな期待を寄せています。今回のローンチラインナップに含まれた『Bombie』を皮切りに、様々な新作ゲームの展開を目指します。」
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