ソニーグループ<6758>の子会社ソニーは、本日(1月7日)、空間コンテンツ制作支援を行うソフトウェアとハードウェアが統合されたソリューション「XYN(ジン)」を展開することを発表した。
「XYN」は、ソニーがこれまで培ってきたイメージング、センシング、ディスプレイなどの独自のテクノロジーを活かし、現実空間のオブジェクトや人の動き、背景を正確に捉えて、バーチャル空間などの3DCG制作環境に再現し、業界標準の様々な制作ツールに対応することで、柔軟なワークフローの構築を可能にする。
リアルとバーチャルの融合が加速し、映画、アニメ、ゲームなどのエンタテインメント分野や産業分野における3DCG制作ニーズが一層高まる中、「XYN」の提供するソリューション群は、幅広いクリエイターの直感的かつ効率的な空間コンテンツ制作を支援する。ソニーは「XYN」を通して、クリエイターとともに新たな未来のコンテンツを共創していく。
<「XYN」のソフトウェアとハードウェア>
・「XYN Motion Studio」(ジン・モーションスタジオ)
「XYN」の第一弾として、12個の「mocopi」センサーとの接続や、独自アルゴリズムを活用したモーション自動補間、自動タグ付け機能を備えたWindows版PCアプリ「XYN Motion Studio(ジン・モーション・スタジオ)」を3月下旬より提供する予定だ。モバイルモーションキャプチャー「mocopi」は、VTuberやVRソーシャルアプリユーザーに加え、ゲーム開発や、2Dの映像・アニメ制作に携わるクリエイターにも活用されている。「XYN Motion Studio」では、専用レシーバーを介した12個のセンサーとの接続(プロフェッショナルモード)による高精度化や、アプリ上での編集機能等を付加することで、従来費用面や設備面でハードルが高かったモーションキャプチャーを映像制作など多様な分野の幅広いクリエイターに扱いやすい形で提供する。
・「XYN空間キャプチャーソリューション」(開発中)
ミラーレス一眼カメラで撮影した画像と独自アルゴリズムを用いて、現実の物体や空間から高品質でフォトリアルな3DCGアセットを創り出す『XYN空間キャプチャーソリューション』を開発している。本ソリューションには、ミラーレスカメラの撮影状況をリアルタイムに可視化し、効率的な撮影を支援するモバイルアプリも含まれる。これにより、映画やゲームの小道具、メタバースやバーチャルプロダクション向けの空間背景などの3DCG制作ワークフローを効率化する。
・「XYN Headset」 (ジン・ヘッドセット)(開発中)
高画質の4K OLEDマイクロディスプレイやビデオシースルー機能を搭載し、直感的な空間コンテンツ制作に対応するXRヘッドマウントディスプレイ「XYN Headset」を開発している。工業デザインなどの産業分野だけではなく、プリビジュアライゼーション(事前映像化)や3Dキャラクター生成などエンタテインメントを含むさまざまな領域で使われている3D制作ソフトウェアへの対応を予定しており、Sony Pictures Animationとの実証実験を行っている。
会社情報
- 会社名
- ソニーグループ株式会社
- 設立
- 1946年5月
- 代表者
- 代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6758