アニメ業界(決算含む)

サイバーエージェント、アニメプロデューサーの小川正和氏が代表を務めるアニメ制作スタジオCA Soaを設立

2025.01.10 10:24

サイバーエージェント<4751>は、子会社として新たなアニメ制作スタジオとして株式会社CA Soa(シーエーソアー)を2025年1月10日に設立した。数々の有名アニメをプロデューサーとして手掛けてきた小川正和氏が代表に就任した。

CA Soaは、グローバルで通用するハイクオリティな日本発アニメ作品の創出を目的としたアニメ制作スタジオ。子会社となるを設立した。サイバーエージェントが保有する技術力とかけあわせることで、新たなアニメ制作手法の確立を図る。

昨今、日本だけでなく世界において、メディアミックス戦略を中心とした IP(知的財産)ビジネスは成長市場となっている。特に日本アニメ関連の国内・海外の市場合算は2023年で3兆3465億円(前年比14.3%増)と過去3年連続で過去最大を更新しており、サイバーエージェントにおいてもアニメIPへの出資やアニメ制作、グッズ企画・販売などに取り組んでいる。

サイバーエージェントでは、2017年にCygames と共同でアニメIPへ投資を行うファンド「CA-Cygamesアニメファンド」を組成し、アニメ制作事業へ本格参入した。現在では、2024年2月に設立したアニメ&IP事業本部のもと、IPの開発およびアニメの企画プロデュースを主軸に、広告・宣伝機能、グッズ制作・マーチャンダイジング機能などを集約し、グローバル市場を見据えた総合的な事業展開をしている。

■小川正和氏コメント

これまで多くの魅力ある作品が才能ある方々の手によって生み出され、日本のアニメは世界においても確固たる地位を得たと言えるでしょう。私自身アニメーション業界に携わって20年を超えましたが、そのまばゆいほどの光の陰で実際の制作現場においては作業工程の海外依存や長時間労働など様々な問題が山積していると感じています。アニメの制作環境に漂う閉塞感をクリエイターの方々と共に新たな技術力で打破し、これからも世界に通用する魅力ある作品を生み出していきたい。CA Soaはこの理念に基づいてアニメーション業界のクリエイティブを新たな技術力で活かしていく制作スタジオとして尽力していきます。