モバイルファクトリー、24年12月期決算は『駅メモ!』けん引し営業益12%増の10億5800万円と2ケタ増益を達成 広告投資強化で今期は減益見通し

モバイルファクトリー<3912>は、1月30日、2024年12月期の連結決算を発表し、売上高33億1700万円(前の期比1.6%減)、営業利益10億5800万円(同12.0%増)、経常利益10億5700万円(同12.4%増)、最終利益6億9900万円(前の期は94万円の損失計上)だった。

・売上高:33億1700万円(同1.6%減)
・営業利益:10億5800万円(同12.0%増)
・経常利益:10億5700万円(同12.4%増)
・最終利益:6億9900万円(同変わらずの損失計上)

 

同社では、『駅メモ!』を中心とした位置ゲームが引き続きけん引し、売上高は前期に次ぐ過去2番目の高水準になったとしている。営業利益も過去2番目の規模になった。

・モバイルゲーム事業
売上高は30億3100万円(前年同期比0.4%減)となり、セグメント利益は9億0100万円(前年同期比18.3%減)となった。

主力サービスである『駅メモ!(ステーションメモリーズ!)』において、10周年記念施策やラッピングガチャが好調で業績をけん引したものの、レイドイベント等の不調が要因となり、売上高は前年同期比で減少している。そのような状況において、収益の安定と強化を図るため、ユーザーエンゲージメントを高める活動に注力した。

地方自治体や鉄道事業者との協業による地方創生、及び他社IPとのコラボイベント等を実施したほか、「駅メモ!」10周年を記念したオリジナルグッズの販売や豪華声優陣による追加ボイスの配信を実施した。また、地図機能のアップデート及び新機能「旅の思い出」、「マンスリーミッション」等をリリースし、体験価値向上を図った。加えて、10周年記念施策の一環として、オフラインイベント「Memories Fan Meeting 2025」を企画し、同イベントは2025年1月12日に開催した。

なお、ブロックチェーン事業撤退に伴う組織再編成を受け、「駅メモ!」へリソースを集中したことにより人件費が増加している。

・コンテンツ事業
売上高は2億8500万円(前年同期比11.3%減)となり、セグメント利益は2億1500万円(前年同期比6.9%減)となった。コンテンツ事業では、自社で運営している各着信メロディサービスの課金会員数は緩やかに減少している。

・その他
その他については、ブロックチェーン事業及びSuishow事業で構成されており、売上高は3万5000円(前年同期比99.2%減)となり、セグメント損失は5800万円(前年同期はセグメント損失3億8900万円)となった。

 

■2025年12月期の業績見通し

2025年12月期の業績は、売上高34億7000万円(前期比4.6%増)、営業利益10億2000万円(同3.6%減)、経常利益10億1900万円(同3.6%減)、最終利益7億0500万円(同0.9%増)、EPS93.48円を見込む。株価収益率は10.7倍となる。

・売上高:34億7000万円(同4.6%増)
・営業利益:10億2000万円(同3.6%減)
・経常利益:10億1900万円(同3.6%減)
・最終利益:7億0500万円(同0.9%増)
・EPS:93.48円

戦略の一環として『駅メモ!』における広告投資を増加させ、ユーザー基盤のさらなる拡大を図る。これが減益要因となるようだが、これにより、ユーザーの移動を通じて新たな経済圏の形成を目指し、イベント開催地域での消費活動の促進と地域経済の活性化に貢献していく、としている。また、経済圏の拡大を実現するため、M&Aを視野に入れた協業を積極的に検討し、持続可能な成長を追求していきたいとのこと。

 

【追記】
年度の業績推移と見通しは以下の通り。

株式会社モバイルファクトリー
http://www.mobilefactory.jp/

会社情報

会社名
株式会社モバイルファクトリー
設立
2001年10月
代表者
代表取締役 宮嶌 裕二
決算期
12月
直近業績
売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3912
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