ライツ事業が好調だったことが主な要因。「機動戦士ガンダムUC」に係る版権収入だけでなく、モバイルゲーム関連の収益も寄与したとのこと。主に「ガンダムロワイヤル」に係るランセンス収入と思われる。GREEでも「ガンダムマスターズ」が始まっており、こちらの収益寄与も期待される。考えてみると当たり前だが、意外なところに波及したというのが正直な感想だ。
主力のライツ事業で、「機動戦士ガンダムUC」の上映や「SDガンダム三国伝BraveBattleWarriors」の放送の効果、「ガンダム」シリーズに係る携帯ゲーム関連の版権収入が増加したこと等により、順調に業績は推移した。ライツ事業の売上高は27億4600万円(前期比10.1%増)、営業利益14億0700万円(同12.7%増)だった。
メディア事業では、新作テレビアニメ「スーパーロボット大戦OG~ジ・インスペクター~」や「花咲くいろは」「カードファイト!!ヴァンガード」「探偵オペラ ミルキィホームズ」など11作品の制作出資と製作委員会の組成・共同事業を行なった。制作出資作品数は前期4作品から11作品と伸びたため、売上高が増加したものの、コンテンツ投資の償却額も増加したとのこと。売上高111億3300万円(前期比10.5%増)、営業利益3億1900万円(同9.9%増)だった。
このほか、スポーツ事業については、売上高12億4000万円(前期比0.9%増)、営業利益8900万円(同19.2%減)だった。
純利益がマイナスになっているが、特別利益に計上される貸倒引当金戻入額が7600万円から800万円に減少したことに加え、特別損失に計上された投資有価証券売却損が7700万円増加したことによる。
■2012年8月期の業績予想
2012年8月期は、売上高167億円(前期比10.4%増)、営業利益18億6000万円(同7.9%増)、経常利益19億円(同8.1%増)、当期純利益10億3000万円(同10.5%増)を見込む。
メディア事業では、10月から大型プロジェクトである「機動戦士ガンダムAGE」の放送がスタートするなど、10作品程度の制作出資・製作委員会の組成・運営を行う予定で、売上高127億円を計画している。ライツ事業については、「機動戦士ガンダムAGE」に関連する新商品の版権収入の増加を予想しており、売上高28億円の予想。スポーツ事業は、前期とほぼ同額12億円での着地を想定しているという。
会社情報
- 会社名
- 株式会社創通
- 設立
- 1965年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 難波 秀行
- 決算期
- 3月