評価高めた『Clair Obscur: Expedition 33』中心に激しい首位争い　4月26日~5月2日のSteam売上ランキング振り返り

2025年4月26日~5月2日のSteam売上ランキング上位の状況を振り返っていこう。まず、『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』が前週の勢いを維持して週末と週明けは首位だったものの、他タイトルに比べてゆったりしたスタートだったが、ユーザー評価を高めていた『Clair Obscur: Expedition 33』が4月29日にトップに立った。5月2日には『ガンダムW』コラボを実施した『オーバーウォッチ2』にポジションを譲ったものの、3日間首位に立ち、それ以外の日はいずれも2位だった。この週は、『Clair Obscur: Expedition 33』を中心に展開した週だったと言えよう。

平日朝の状況は以下のとおり。

■ 2025年4月28日 (月)
■ 2025年4月29日 (火)
■ 2025年4月30日 (水)
■ 2025年5月1日 (木)
■ 2025年5月2日 (金)

■ 2025年4月28日 (月)

4月28日10時10分現在の国内Steam売上ランキングは、『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』が首位をキープした。これで6日連続となる。Bethesda Softworksによると、4月26日時点でプレイヤー数は400万人を突破したとのこと。3位に入っている『Monster Hunter Wilds』と同様、ロングランのヒットになりそうである。

また、Sandfall Interactiveによるデビュータイトル『Clair Obscur: Expedition 33』が2位に浮上した。デジタル版はKepler Interactiveを行っている。本作は、ベル・エポック時代のフランスからインスピレーションを受けたオリジナルのファンタジー世界を舞台とするリアクティブターン制RPG。同時期に発売した新作に比べるとゆったりしたスタートだったが、ユーザー評価の上昇とともに順位を上げてきた。

このほか、セガがセガ・アトラスの一部タイトルを対象に「セガ ゴールデンウイークセール」を開催しており、50％OFFの『ペルソナ３ リロード』が13位、60％OFFの『ペルソナ５ ザ・ロイヤル』が18位にランクインした。

■ 2025年4月29日 (火)

■なし

 

■ 2025年4月30日 (水)

4月30日10時10分現在の国内Steam売上ランキングは、Kepler Interactive『Clair Obscur: Expedition 33』が首位に立った。前評判は非常に高いというわけではなかったが、リリース後に実際にプレイしたユーザーから評価する声が上がり、それに伴い売上も伸びていったようだ。4月28日の午後に首位を獲得しており、その後もポジションをキープしている。本作は、フランスのインディーゲーム開発スタジオSandfall Interactiveが開発しているが、デビュータイトルで快挙達成となった。また、PS5パッケージ版をパブリッシングするセガより、全世界累計販売本数が100万本を突破したとのアナウンスもあった。

この日は、KURO GAMES『Wuthering Waves(鳴潮)』が7位にランクアップ。リリース1周年を記念し、昨日4月29日より、Ver2.3「団らん祝う焔光と夏唄」を実装しており、売上を伸ばしているようだ。周年アップデートでは、記念アイコンをはじめとする様々な報酬を配布しているほか、戦闘イベント「ダンゴでダンジョン」、限定ガチャに「ザンニー」と「シャコンヌ」が登場するガチャを実施している。

また、Prophecy Gamesの新作『Deadzone: Rogue』早期アクセス版が12位に登場した。深宇宙を舞台にした、ソロプレイだけでなく、協力プレイも可能なローグライク FPS。30 種類以上のユニークな武器、100 種類以上のアイテムと拡張機能でビルドしていく。今回のバージョンでは、2つのチャプター（ゾーン1と2）が利用可能で、後日、ゾーン3を追加するとのこと。

このほか、ゴールデンウィークを記念したセールも行われており、大幅な値引きを行ったタイトルが上位に入っている。

■ 2025年5月1日 (木)

5月1日9時45分現在の国内Steam売上ランキングは、Blizzard Entertainment『オーバーウォッチ 2』が続伸して首位に立った。昨日より『新機動戦記ガンダムW』とのコラボイベント・キャンペーンを開催しており、引き続き売上を伸ばしている模様だ。Prophecy Gamesの新作『Deadzone: Rogue』早期アクセス版も5位にランクアップした。

 盛天游戏『星の翼』が18位から4位にランクアップ。昨日4月30日のメンテナンス後より、新スキンとして、グリフィン「朱雀炎舞」の販売を開始したとのこと。フレームアームズ・ガールとのコラボ記念パックの販売も行っている。

同じ運用型ゲームでは、ドリコム『Wizardry Variants Daphne』　が8位に浮上した。本日5月1日より、新たな伝説の冒険者として「運命を視る魔女　シェリリーニャ」の追加を行っている。

このほか、新作として、ambr『gogh: Focus with Your Avatar』が14位に登場した。アバターメイカー、ルームビルダー、ペット育成、集中ツールが融合した作業用ゲームとのこと。アバターや部屋を自分好みに作ったり、ToDOリストと多機能タイマーで効率的にタスク管理を行ったり、作業中にちょっと息抜きに眺めたり、といったことができるという。

■ 2025年5月2日 (金)

5月2日9時45分現在の国内Steam売上ランキングは、Kepler Interactive『Clair Obscur: Expedition 33』が首位に返り咲いた。先週リリースしたタイトルだが、日に日に評価が上がっている。SteamDBの集計によると、今週に入って同時接続者数もじわじわと上がっており、ユーザーの少ない時間帯でも6万人超を維持し、ピークタイムでも平日ながら11万7000人に到達するなど、"上値"も"下値"も水準を切り上げている。週末には発売週の日曜日に記録した12万1422人を超える可能性がある。また、Steamコミュニティハブのフォロワー数も発売前の6万人から12万人超に急上昇している。

 注）SteamDBより

ランキングに入ってくる新作が少ないため、全体的には動きに乏しいが、カプコン『モンスターハンターワイルズ』が2位に順位を上げた一方、前日首位だったBlizzard Entertainment『オーバーウォッチ 2』は3位に順位を落とした。Bethesda Softworks『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』も7位から4位にランクアップしTOP3復帰を伺う展開となっている。

例年、各社がゴールデンウィーク中のセールを開催しているが、この日は『Rust』や『地球防衛軍６』『ペルソナ３ リロード』が入った程度で、7～8タイトル(画像)入っていた前年の同時期に比べるとセールの効果が薄いようにも見受けられる。この要因として、曜日並びの関係でまとまった休みが取りづらくなっていることなのか、前年に比べて強力な新作が複数出ておりユーザーが底に惹きつけられているためなのか、あるいはそれ以外になにか要因があるのか判断に迷うところだ。