
ブシロード<7803>は、6月24日に『パルワールド オフィシャルカードゲーム』メディア向け先行体験会を開催した。
『パルワールド オフィシャルカードゲーム』は、ポケットペアが開発したオープンワールド・サバイバルクラフトゲーム『パルワールド』を題材にした、2人用の対戦型カードゲーム。多彩な能力を持つ“パル”たちを操り、戦略的な駆け引きを楽しめるほか、「ギア」「建築物」「イベント」など、作中に登場するさまざまな要素をカードで再現している。
会場では、7月30日に発売を控える『パルワールド オフィシャルカードゲーム』の魅力や遊び方を発売前に体験。本稿では、その模様をレポートしていく。
『パルワールド』とは
不思議な生き物“パル”たちが暮らす世界を舞台にした、マルチプレイ対応のモンスター育成・オープンワールドのサバイバルクラフトゲーム。2024年1月のアーリーアクセス開始以降、総プレイヤー数は3500万人を突破し世界的な大ヒットを記録している。(※2026年6月現在)
■拠点を築きながら戦う、“サバイバルクラフト”らしい勝利条件
まず始めに、ゲームの概要を紹介する。
『パルワールド オフィシャルカードゲーム』は、「パルカード」や「ギアカード」、「建築物カード」などを駆使して拠点を築き、相手のライフを0にすることで勝利となる。
▲こちらが体験会で使用されたライフカウンター。お互いのライフは10からスタートするが、今回はチュートリアルということでお互いに3からスタート。
■デッキ構築とゲーム開始までの流れをチェック
ゲームを始める際の準備については以下の通り。
まずは、50枚のカードで構築された「メインデッキ」と10枚のソウルで構築された「ソウルデッキ」を用意する。
メインデッキには、戦ったり働いたりゲームの主役として活躍する「パルカード」、相手のパルにダメージを与えたり、自身のパルを強化できる「ギアカード」、拠点に設置することで効果を発揮し、パルを働かせることもできる「建築物カード」、そして使い切りの強力な効果を持つ「イベントカード」の4種を入れられる。
また、これらのカードには「赤」、「青」、「緑」、「紫」の色が設定されており、同じデッキに混ぜられるのは2色までとなっている。またその際、「無色」のカードは色として数えず、どのデッキにも混ぜることができる。
●パルカード
●ギアカード
●建築物カード
●イベントカード
そのほか、デッキに入れられる同名のカードは4枚まで、ラッキーアイコン(※詳しくは後述)を持つカードは8枚までという制限があることにも注意しよう。
カードが用意できたらメインデッキ(山札)をよくシャッフルして盤面の右側へ、ソウルデッキを左下にセットし、先攻・後攻を決める。この際、後攻側のプレイヤーは、ソウルデッキからソウルを1枚めくり、縦向き(スタンド)でソウル置き場にセット。このソウルは、メインデッキのカードを使用する際に支払うコストとなっている。
▲ここまで用意できたらゲームを始める準備は完了だ。
▲後攻のプレイヤーはソウルデッキからソウルを1枚めくって縦向きで(スタンド)で置くことを忘れずに!
その後、お互いにメインデッキの上から5枚のカードを引き、先攻プレイヤーから順に、1度だけ引き直しを行うかどうかを決める。引き直しをする際は、手札を全て山札に戻してシャッフルした後、メインデッキの上から新たに5枚のカードを引いてゲームスタートとなる。
▲初手には、1ターン目からプレイできるパルや建築物のカードが欲しいところ。
■5つのフェイズで進行するターンの基本ルール
続いてはゲームの流れだ。
各プレイヤーは以下、5つのフェイズで構成された1ターンをお互いに繰り返していく。
1.スタンドフェイズ
自身の拠点にあるカードを全て縦向き(スタンド)にする。
2.ドローフェイズ
山札からカードを1枚引く。なお、先攻1ターン目に関してはこの工程がスキップされることを覚えておこう。
3.ソウルフェイズ
ソウルデッキからソウル2枚、縦向き(スタンド)でソウル置場に置く。先攻プレイヤーは1ターン目に2枚、後攻プレイヤーはゲーム開始時に1枚スタンドになっているため3枚……というように基本的には、先攻が偶数枚、後攻が奇数枚のソウルを持つ形で進行していく。
4.メインフェイズ
ゲームの肝となるメインフェイズには、以下の行動を好きな順番で好きなだけ行うことができる。
・コスト分のソウルを横向き(レスト)にして手札のカードをプレイ
・拠点にあるカードの「起動能力」を使用する
・自身のパルを横向き(レスト)にして、相手のパルや建築物、プレイヤーにアタックする
・縦向き(スタンド)のソウル3枚を横向き(レスト)にし、自分の山札の上からカードを1枚引く(※この行動は1ターンに1回のみ)
5.エンドフェイズ
お互いの拠点のパルや建築物が受けているダメージが0になる。
▲ゲームが進むほどお互いの拠点が賑やかになっていくはずだ。
■コストやラッキーアイコンなど、カードの見方を解説
次に、各カードの見方を紹介していく。
各カードの左上には、そのカードをプレイするために必要な「コスト」や「色」が示されている。また、カードの右上に星のマークが付いているカードがあり、それが「ラッキーアイコン」だ(※効果については後述)。
▲こちらがラッキーアイコン付きのカード。
また、カード左上に矢印のマークが付いているのは「クイックアイコン」と呼ばれるもので、基本的にカードはメインフェイズでのみ使用できるが、クイックアイコンを持つカードに関しては、定められた条件を満たせば特定のタイミングでプレイできる。
例として、今回の体験会では、「ソウルを横向き(レスト)にし、そのカードを捨てる」or「そのカードと他の手札を1枚捨てる」のどちらかを行うことで相手のアタックを失敗させる「妨害」という効果を持つカードを確認することができた。
カードの下中央に書かれている「戦闘力(耐久力)」は、他の「パル」や「建築物」へアタックした際に与えられるダメージでもあり、その「パル」や「建築物」の体力でもある。1ターン内にこの値以上のダメージを受けると、カードが墓地に置かれる。
また、その隣に記されている「打撃力」は、プレイヤーへアタックした際に与えられるダメージの値となっている。
その他、カードには「属性」や「適正」、「能力」なども示されており、これらの要素を活かしたカード同士のシナジーも、デッキ構築の重要なポイントになりそうだ。
■アタックと建築物の運用が生む、奥深い駆け引き
最後に、「パル」でアタックした際に発生するバトルの処理や、「建築物」で「パル」を働かせる方法など、メインフェイズで起きうる事象の詳細を紹介していく。この駆け引きが、『パルワールド オフィシャルカードゲーム』最大の魅力となっていると言っても過言ではないだろう。
特徴的に感じたのは、全てのパルは拠点にプレイしたターンからすぐにアタックが可能だということ。2ソウルでプレイできる「パル」のカードが手札にあれば、先攻1ターン目からアタックが可能になっているため、
このルールを聞いた時、コストの低いパルを大量に展開して押し切る戦法もあるのではないかと思ったが、拠点に置ける「パル」は5体までと決まっているため、しっかりとバランスが取られている印象だった。ただし、建築物やギアは置ける枚数に上限がないことも覚えておこう。
「パル」はそれぞれ、相手のプレイヤー、横向き(レスト)になっている「パル」、「建築物」へのアタックが可能で、バトルが発生したら互いに戦闘力分のダメージを与えあう。また、アタックされた側は縦向き(スタンド)の「パル」が拠点にいれば、そのカードを横向き(レスト)にすることでアタック先を変更(ブロック)することが可能だ。
▲ターンが進んで、相手に戦闘力が高いパルを縦向き(スタンド)で構えられてしまうとプレイヤーへのダメージが通りづらくなる。先述したクイックアイコンを持つカードで相手のアタックを妨害するのも有効だ。
同ターンに同じ「パル」がアタックされると体力としての戦闘力は減っていくが、攻撃力としての戦闘力は減らない。ダメージが蓄積されるため拠点に残り続けることは難しいが、戦闘力の高いパルほど、1枚で相手のカードを複数枚消費させられる可能性も高いというわけだ。
プレイヤーにアタックが通った際には「ダメージチェック」が発生。アタックされた側のプレイヤーは、受けた打撃力分だけ山札の上からカードを1枚ずつめくって墓地に置く。その際、「ラッキーアイコン」を持つカードが出たらめくるのをストップし、受けたダメージがキャンセルされる。
例えば、打撃力1なら失うライフは1、山札からめくるカードも1枚で済むが、打撃力4のアタックが通ってしまうと大量にライフが削られるだけでなく、山札のカードを4枚も失ってしまう。ラッキーアイコンが出るタイミングも重要で「なるべく早く出てくれ……!」と祈ることになるだろう。
▲非常に強力な効果ではあるが、先述した通りラッキーアイコンを持つカードは1デッキに8枚までしか入れられない点に注意。
このルールがあるおかげで、大ダメージを受けて窮地に陥った場面でも救われる可能性があるということだ。また、相手のライフだけでなく、山札を削り切る戦法も成立しそうな点が非常に面白いと感じた。
また、「建築物」は「アサイン」と書かれている効果があれば、指定された枚数のパルを横向き(レスト)にすることで、パルを働かせて効果を発動することができる。「建築物」にアサインすることでカードを引けたり、相手のパルにダメージを与えられたり、ゲームを有利に進めることができるので、これもパルと同様にゲームに勝つために重要な要素となっている。
▲「建築物」は一方的に相手のアタックを受けることになるため、防ぐ手段を残しておく必要がある。拠点に置けるパルは5体までと決まっているため、相手にアタックするのか、「建築物」にアサインするのか、縦向き(スタンド)で相手のアタックに備えるのかという選択が、悩ましくもあり楽しい。
■拠点づくりそのものが楽しい、“サバイバルクラフト”らしい没入感
今回、『パルワールド オフィシャルカードゲーム』を遊んでみて感じたのは、ゲームを通して、まさに“自分だけの拠点を作っている感”が味わえるということ。
相手を倒すだけではなく、拠点を壊されるかもしれないという緊張感のなか、盤面を少しずつ作り上げていく。その過程に、本作ならではの面白さが詰まっていると感じた。これぞ「サバイバルクラフト」である。
また、『パルワールド オフィシャルカードゲーム』には、このサバイバルクラフトにより没入感を増すための仕様がある。
通常、こういったカードゲームでは「パルならここ」、「建築物はここ」というようにカードを置く枠が示されている。しかし、実際のプレイマットを見ていただければ分かる通り、本ゲームは拠点にはカードを置く枠などは一切設けられていない。
これは実際の『パルワールド』でも、バトルを楽しむ人やクラフトを楽しむ人など、いろんな遊び方をする人がいることを尊重しているという。
そのため、『パルワールド オフィシャルカードゲーム』では「パル」や「ギア」、「建築物」のカードは拠点に自由に配置して良いようになっている。これにより、種類やテーマごとに整理して配置する人もいれば、感覚的に自由に並べる人もいて、プレイヤーごとの個性が表れる部分になっている。
そんな『パルワールド オフィシャルカードゲーム』は、今後、日本国内120店舗以上、全世界約400店舗で『パルワールド オフィシャルカードゲーム』講習会を実施予定。興味がある方は、以下の公式サイトや公式Xアカウントから、ぜひ詳細をチェックしてみよう。
また、体験会後に行われた、ブシロード代表取締役社長・木谷高明氏への質疑応答に関する内容は以下の関連記事にてお伝えしているので、合わせてお読みいただきたい。
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(取材・文 編集部:山岡広樹)
■『パルワールド オフィシャルカードゲーム』
©PALWORLD
©Bushiroad
会社情報
- 会社名
- 株式会社ブシロード
- 設立
- 2007年5月
- 代表者
- 代表取締役社長 木谷 高明
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高561億7500万円、営業利益48億6800万円、経常利益48億4400万円、最終利益34億1800万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 7803




