JPモルガン証券は、12月5日付のディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>のレポートで、同社のレーティングを「Underweight」から「Overweight」に引き上げた。目標株価は2850円の据え置き。
同証券では、第2四半期決算でファンダメンタルズが弱まったことに対して株式市場が過剰反応しているとし、現在の株価の下値は限定的と指摘している。海外事業拡大に伴うコストが今後の成長の足かせになる一方、内製ソーシャルゲームが大ヒットするようであれば、業績見通しは大幅に改善されると見ているとのこと。
ただ、四半期ベースでのARPUの大幅回復またはコイン消費再加速は期待薄と指摘。ソーシャルゲームのユーザーアクティビティは、サードパーティーが内製を上回り、セールスミックスは最適とはいえないと指摘。また海外のAndroid版「Mobage」の改善が奏功し、ユーザーフローの活性化やダウンロード数が増加しているものの、マネタイズの面で大きな効果を上げるにはまだ時間を要するとの見方を示した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432