三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、12月7日付のディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>のレポートで、同社の業績予想の減額修正を行った。2012年3月期の営業利益を693億円から610億円に、2013年3月期を765億円から542億円に、2014年3月期を782億円から447億円とした。
理由として以下の3点を上げている。
(1)内製・協業ゲームのモバコイン消費額が2011年4~6月期は前四半期比でほぼ横這にとどまっていた可能性をネガティブ・サプライズと捉えたこと。
(2)「ゲームの分析力」への評価は変わらないが、「ゲームの開発力」について強気な評価をし切れないこと。
(3)プロ野球事業からの収益貢献をネガティブに勘案したこと。
同証券では、2011 年 7~9 月期の内製ゲームの前四半期比マイナスがカードバトルゲームへの対応の遅れなのか、「ゲーム開発力」の問題なのか、状況を注視しているという。
2011年4月以降、大型ヒットタイトルを出せていないことや、「ガンダムカードコレクション」や「レイトン教授ロワイヤル」などの立ち上がりの状況をみても、足下では4~6月期からの弱いトレンドを切り返すパワーはないと評価しているとのこと。
しかし、来年1~3月期以降にリリースされる有力IPを使ったタイトルや、2013年3月期以降の「スーパークリエイターズ企画」が内製ゲームの売上高を大きく押し上げる可能性を期待している模様。
なお、レーティングは「Outperform」の継続として、目標株価については4900円から3200円に大幅に引き下げられた。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1367億3300万円、営業損益282億7000万円の赤字、税引前損益281億3000万円の赤字、最終損益286億8200万円の赤字(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432