ボルテージ<3639>は、この日(2月7日)、第2四半期の決算説明会資料を開示した。大変興味深い内容で、非常に読み応えのある内容となっている。この資料では、初めてソーシャルアプリと公式サイトの売上高を公開し、第2四半期では、ソーシャルアプリが前四半期比23%増の7億9400万円、公式サイトは同15%増の11億5900万円となったことが明らかになった。2011年1~3月期以降、売上高は横ばいだったが、2011年10-12月期に入って急速に伸びたことが伺える。
「王子様のプロポーズ for GREE」が月1億円超を達成するなど好調だったことに加え、スマートフォン向けも伸長した。公式サイトは、「誓いのキスは突然に」が大ヒットを記録し、11月投入の「今夜アナタと眠りたい」も好調に推移した、としている。スマートフォンの売上比率も公開されており、ソーアプについては12月単月で25%、公式サイトは11%になったという。スマートフォンの売上比率は、2011年12月単月で14%であったが、2012年6月には21%まで引き上げていく計画。
ボルテージでは、WEB開発フレームワーク「K-Vapl」を開発し、公式サイトとソーシャルアプリともフィーチャフォンとスマートフォン向けを一体で開発できるようにしているとのこと。また、テレビCMについては公式サイトだけだったが、ソーシャルアプリについてもテレビCMの放映を検討している。ソーシャルアプリのテレビCMについては、難しい部分があるが、ランディングページも含めてどういった展開になるのか、注目したい。
また、投入するタイトルは、ソーシャルアプリは、合計3本、公式サイトは14本の予定。ソーシャルアプリについては、第3世代のアバターとガチャを充実させた第3世代を1本投入するとともに、第4世代のソーシャルアプリの研究を開始するとのこと。第1世代は会話中心、第2世代はストーリー中心だったが、第4世代はどういった内容になるのか興味深い。マルチプラットフォーム展開も強化する。
もう一つ興味深い点は、タイトルの大型化を推進すると記載されていることだろう。タイトルの長期・大型化を推進し、収益効率の最大化を狙う、としている。意味がわからなかったため、乙女ゲー愛好者に聞いたところ、「最近気づいた変化として、ターゲットキャラやクリア後の後日談の追加などがあるが、それが一要素かもしれない。以前はイベントやサイドストーリーが一時的に提供される程度だった。また課金型の先読みチケットなども導入された」とのことだった。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社ボルテージ
- 設立
- 1999年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 津谷 祐司
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高34億5600万円、営業損益9400万円の赤字、経常利益1500万円、最終利益500万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3639