Zynga、ゲームプラットフォーム「Zynga.com」のβ版開始…「CityVille」など5タイトルを提供

Zyngaは、ゲームプラットフォーム「Zynga.com」のβサービスを開始した。Zyngaでは、3月中に16ヶ国語でサービスを開始する旨のアナウンスを行なっていたが、βサービスということもあり、プラットフォーム自体は英語のみでのリリースとなったようだ。 「Zynga.com」は、新規事業の一環として開始するソーシャルゲームのプラットフォーム。外部のソーシャルゲームディベロッパーにもプラットフォームとして開放するとしていたが、β版では、「CityVille」、「CastleVille」、「Hidden Chronicles」、「Zynga poker」、「Words With Friends」が提供されている。 また、ゲームを利用するにはFacebookアカウントが必要になる。Facebookのアカウント情報と同期するため、Facebook上で遊んだゲームデータは引き続き利用できる。さらにFacebookの友人だけでなく、Zynga.comの友だちとも繋がることができる。少し遊んだところ、Zynga.com上でFacebook以外の友だちともFacebookのゲームが遊べるだけという印象だったが、これ自体が大きな意味を持つ。ゲーム好きなユーザーと気軽に友だちになれるため、ゲーム内での協力プレイがより円滑に行われるようになり、ゲーム内のアクティビティが活性化することが期待される。 Zyngaは、「Facebookと完全に連動する世界初のサイト」と謳う一方、Zynga.comの友だち＝ゲーム友達とも遊べるようにしていることから分かるように、Facebookと決別して新サービスを立ち上げるというよりも、Facebookゲームの「マイミク競争」の短所を是正する意味合いが強かったのではないか。リリースで「Facebookとの力強い協力的パートナーシップの発展形」としたのは恐らくこのためであろう。今後、サードパーティの組み込まれ方はどうなるのか、正式サービスになってどうなるのか、興味深いところである。 なお、トップページにはログインしているユーザー数が表示されている。3月6日21時現在（日本時間）では、124万7562人が遊んでいるとのこと。直感的には、開始間もないことを考えると上々のスタートのようにも思えるが、この数字が多いのか少ないのか判断しかねる。この点についても引き続き注視したい。   「Zynga.com」   © 2012 Zynga, Inc.