グリー、トレーサビリティの強化やツールの監視など4月末までに実施するRMT対策を発表

グリー<3632>は、「GREE」の利用規約で禁止しているリアル・マネー・トレード(RMT)に関連する行為の是正を目指し、必要に応じて利用規約の改正するととともに、2012年4月末までに、アイテムトレーサビリティの強化や、RMT関連行為の抑止措置の強化、自動ツールを利用した行為に対する監視体制を強化する施策を順次実施する、と発表した。RMT業者への申し入れに続く措置で、グリーのRMTに対する厳しい姿勢を改めて示す内容となっている。   詳細は以下のとおり。 1.トレーサビリティ向上による検知・追跡強化 ・アイテム・トレーサビリティ・システム(追跡IDの導入) 「GREE」を通じて提供されるアバターや、ゲーム上のアイテム、カードなどに対してIDを付与してRMTの疑いのあるトレード履歴の調査を効率的に行えるようにする。 ・トレード成立前の有人監視の実施 アバターやゲーム上の一定のアイテム、カードなどのトレードに関して、トレードの成立前に有人での目視調査を実施する特別の態勢を整備するこ。これにより、RMT関連行為の疑いのあるトレードをより早期に検知しうるようにする。 ・不正の疑いがあるユーザーアカウントの一時停止と調査の実施 上記の各施策によってRMT関連行為の疑いがあると判断されたユーザーについて、直ちにアカウントの一時停止を行い、さらなる調査を実施する。   2.RMT関連行為に対する措置および抑止策の強化 ・RMT関連行為を行ったユーザー双方のアカウント無期限停止 RMT関連行為を行っていると判断されたユーザー双方に対して、アカウントの無期限停止の措置を実施する。 ・ユーザーのアカウント停止情報のサービス内における開示 「GREE」のサービス内で、週次で、RMT関連行為によるアカウント停止の実施件数を開示することで、ユーザーが新たなRMT関連行為を行うことを抑止しうるようにする。   3.自動ツールを利用した行為に対する監視態勢の強化 ・自動ツールの利用状況の分析とアカウント自動停止の強化 RMT関連行為を助長するような自動ツールの利用に対する施策として、グリーでは、ユーザーのアクセスパターンの分析を強化し、自動ツールを利用してRMT関連行為を行っていると疑われるユーザーに、アカウントの自動的な一時停止を行い、さらなる調査を実施する。   なお、スマートフォンでの複数アカウントの取得がかかる自動ツールの利用につながっていると考えられることから、グリーでは、既にトレード機能を利用する際にはIVR認証を必要とする措置を、2012年3月23日より導入している。
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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