ガンホーOEの第1四半期は増収減益…PCオンラインや「パズドラ」好調も特殊要因などで

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、本日(5月10日)、第1四半期の連結決算を発表し、売上高が前年同期比53%増と大幅な伸びとなった。 「ラグナロクオンライン」を中心とするPCオンラインゲームの運営成績が順調に推移したことに加え、PlayStationVita向け「ラグナロクオデッセイ」や「パズル&ドラゴンズ」が寄与したことが主な要因だった。 ただし、利益面は、海外子会社でのPCオンラインゲームの新タイトルの広告宣伝費の増加や、新型ゲーム機向けのゲームソフトの発売のほか、連結子会社の株式取得により発生した負ののれんの償却が今期は計上されないという特殊要因により前年同期比マイナスとなった。 同社の発表した決算は、売上高が同53.0%増の32億9100万円、営業利益が同10.1%減の2億4800万円、経常利益が同45.7%減の2億5400万円、四半期純利益が同56.9%減の2億2700万円だった。  

  セグメント別の状況は以下のとおり。 ■PCオンライン事業は、売上高が同9.0%増の21億6200万円、セグメント利益が同2.4%増の5億8000万円だった。「ラグナロクオンライン」をはじめ、「エミル・クロニクル・オンライン」などでゲーム内イベントや新アイテムの販売等を継続的に行い、順調に推移した。 ■モバイルコンシューマ事業は、売上高が同458.2%増の11億9500万円、セグメント損失は1億4200万円だった。PlayStationVita向け「ラグナロクオデッセイ」を2月2日に発売開始するなど、新型ゲーム機でオリジナルゲームタイトルの発売を行ったほか、スマートフォン向けには、2月に「パズル&ドラゴンズ」と「戦国テンカトリガー」の提供を開始した。 とりわけ、「パズル&ドラゴンズ」については、3月末時点で40万ダウンロードを突破し、さらにiPhoneトップセールスランキングではサービス開始から3日後には1位を獲得し、5週間1位を継続するなど好調な出だしとともに、高い人気を博した。 なお、2012年12月通期の予想は非開示としている。同社では、連結子会社で米国NASDAQ市場に上場しているGRAVITYが業績予想を開示しない方針としているため。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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