エキサイト、14年3月期は営業益10%減の2.91億円…サービス開発の人員増や設備投資などの先行投資で

エキサイト<3754>は、5月13日、2014年3月期の連結決算を発表し、売上高73億3600万円(前期比10.7%減)、営業利益2億9100万円(同10.3%減)、経常利益2億2600万円(同32.8%減)、当期純利益2億0300万円(同44.5%減)だった。

 


減収・営業減益となった要因について、同社では同社では、数年来継続しているブロードバンド事業における販売プランシフトに加え、「集中と選択」の成果として、音楽事業の一部を関連会社へ移管したことに加え、サービスの改良・開発に伴う人員採用、設備投資と販売促進のための経費が増加したため、と説明した。

また、 音楽関連事業会社が本格稼働を開始し業容を拡大させていること、旅行関連事業会社が減益となったことにより、持分法投資損益が悪化したことに加え、シナジー効果が見込めない投資有価証券の減損処理を行ったことも収益を圧迫し、経常利益、当期純利益の減益率が営業利益に比べて大きくなった。

セグメント別の状況は以下のとおり。

■広告・課金事業は、売上高47億3400万円(同6.0%減)、 営業利益6億6100万円(同27.1%減)だった。「電話占い」等など減収を「キレイスタイル」等の新規サービスによる増収で補ったものの、音楽事業の一部移管の影響をカバーするまでには至らなかった。また移管した音楽サービスに替わる新規サービスの開発、他の課金サービスの認知度アップのための販売促進、海外事業展開等のために、人材・資金等を当期も積極的に投入したが、経費が先行する状態が続いた。

■ブロードバンド事業は、売上高26億0200万円(同18.2%減)、営業利益3億2300万円(同121.0%増)だった。回線使用料と当社プロバイダサービスのセット販売から、ロバイダサービスのみを販売するプランへのシフトが続いた結果、減収となった。利益面では、無線を利用した新規サービスの開発や料金プランの多様化、プロモーション強化等の積極策により新規会員が増加したことが増益につながった。
 


■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高70億円(前期比4.6%減)、営業利益3億円(同2.9%増)、経常利益2億7000万円(同19.3%増)、当期純利益2億5000万円(同22.8%増)を見込む。