KLabの12年8月期決算は営業益192%増の28億円…ソーシャルゲームが寄与

KLab<3656>は、この日(10月15日)、2012年8月期の決算を発表し、売上高152億0900万円(前期比168.5%増)、営業利益28億1000万円(同192.3%増)、経常利益28億1900万円(同196.4%増)、当期純利益16億2200万円(同195.0%増)と大幅な増収増益となった。     ソーシャルゲームを中心に収益が伸びたことが主な増収増益の要因。海外市場をターゲットにしたモバイルオンラインゲーム開発費や、人員増に伴う労務費、テレビCMへの出稿による広告宣伝費などにより費用が増加した。また、大手コンテンツプロバイダー向けの受託開発を中心とした「SI事業」、ホスティングサービスとライセンスサービスを提供する「クラウド&ライセンス事業」も会社計画通りに進捗した、としている。 主力のソーシャル事業は、売上高137億6900万円、セグメント利益が52億8000万円だった。16本のソーシャルゲームを提供し、「神壊のレクイエム」、「召喚アルカディア」、「英傑バスター」、「Golfking」と4本のオリジナルタイトルを提供し、IPタイトルでは「TALES OF KIZUNA」、「戦国BASARA カードヒーローズ」、「幽☆遊☆白書~100%中の100%バトル~」の3タイトルを新規で投入した。「真・戦国バスター for iPhone」、「キャプテン翼モバイル」および「TALES OF KIZUNA」などの収益が貢献し、5月には単月で過去最高を記録。新規タイトルに加え、既存タイトルの売り上げも好調に推移した。 このほか、SI事業は、売上高10億6200万円、セグメント利益5億4100万円、クラウド&ライセンス事業が売上高3億7700万円、セグメント利益1200万円だった。   ■次期は16ヶ月の変則決算 次期は、IFRSの適用に備えて、決算期を12月期に変更するとのこと。このため、16ヶ月の変則決算となる。売上高330億1100万円、営業利益50億円、経常利益49億8200万円、当期純利益30億8800万円を見込む(前年との比較はなし)。     同社では、日本国内では、高ARPUジャンルのゲームや有名版権を採用したゲームに新作を集中することで収益の最大化を目指す。海外では、各国現地法人が地域的な優位性を活かした国際分業体制を構築し、ビジネス効率を最大化すべく、それぞれの基盤を強化しながら協調していく。 一方、費用については、引き続き海外市場をターゲットにしたモバイルオンラインゲームの開発費用と海外プロモーション展開に伴う広告宣伝費の増加等を見込む。期初においては、投資が先行し、利益率の低い状態にあるが、先行投資の結果として、期中にリリースを予定している大量の国内外向け新作ゲームが売上を積み上げ、期の後半にからは利益率が大幅に改善する見通し。
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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