1月13日付けの日経産業新聞は、「異才の横顔」と題するコーナーで、パンカクの柳沢康弘社長を取り上げている。
記事によれば、パンカクは、iPhoneアプリ「LightBike」で2009年2月にApp Storeのランキング首位を獲得した。柳沢氏は、App Store利用者のほとんどがランキングページからアプリをダウンロードするため、iPhone利用者に影響力のあるブロガーに焦点を定めて開発を行ったという。ゲーム内容に加えて、音楽や画面の雰囲気も「レトロなSFテイスト」にしたところ、その狙いが見事当たった、とのこと。
パンカクでは、さらにスマートフォン向けのミドルウェア「パンキア」も手がけており、ゲームソフトに次ぐ主力事業に育ちつつあるという。スマートフォン向けゲームに組み込めば、インターネット対戦の機能などが追加できるもので、現在、iPhone向けだけで、組み込み中のタイトルも含めると約40タイトルでの採用が決まっている。
柳沢氏は、携帯電話に対する日本のユーザーの目は世界中でも飛び抜けており、洗練されていると語る。だからこそ、スマートフォン向けでも、日本の企業だからこそ良いコンテンツが作れると考えているようだ。日経産業新聞では、挑戦心は健在だとまとめている。
そのほか、柳沢氏がITの世界に参入した経緯や、卒業後の起業、バンカクがスマートフォン向けアプリの開発に絞り込んだ経緯なども書かれており、非常に興味深い記事になっている。是非本紙を読んでいただきたいところ。