サイバーエージェント<4751>のアドテクスタジオは、本日(10月2日)、スマートフォン向けリワード広告ネットワーク「CAリワード」で、端末固有のIDやCookieに依存しない計測技術を独自に開発し、10月初旬よりSDKの提供を開始すると発表した。広告効果測定技術については、これまで海外の技術を導入するケースが多かったが、今回は同社の独自開発になるとのこと。
スマートフォンにおけるリワード広告の計測では、各アプリプラットフォームの制限とプライバシーへの配慮により、端末IDを利用した計測は行えず、Cookieを利用した計測を行っていた。そのため、Cookieを受付けない設定のユーザーや、複数のブラウザを利用するユーザーでは正しい計測が困難だった。
また、ユーザーエージェントやブラウザ情報、システムフォント、画面解像度などから端末を推定するDevice Fingerprintingは端末推定の精度が低く、時間が経過すると端末の識別が困難になることからリワード広告での採用は現実的ではなかったという。
そこで、CAリワードでは、Device Fingerprintingに独自の端末推定ロジックと、保持するデータ(CAリワードが発行したUUIDなど)を利用することで、リワード広告でも利用できる高精度な端末推定を実現。これにより、端末推定のために利用されるデータ項目・粒度を調整することができ、また利用する目的に応じて項目を選択することができるようになった。
さらに、ユーザーのプライバシーに配慮した設計になっており、個人を特定できるような情報は収集せず、これまでと同様に安心で安定した計測を行うことができる。また、この技術は、「CAリワード」SDKだけではなく、他社が運営するアドネットワークにも技術提供する予定だ。