10月12日付の日本経済新聞朝刊は、グリー<3632>の第1四半期（7～9月期）の連結業績に関しての観測記事を掲載しており、売上高が前年同期比5％減の360億円前後、営業利益が同5割減の80億円程度、最終黒字も確保した模様だと報じている。報道によれば、海外やネイティブアプリが堅調だったものの、収益の柱である従来型携帯電話向けゲームの課金収入が低迷したことに加え、人件費など経費が膨らみ収益を圧迫したとのこと。ただし、コスト削減効果などで、前四半期比では6四半期ぶりに増益となるという。
売上高と営業利益の推移は以下のとおりとなる。売上高はほぼ横バイで推移している一方、営業利益は450億円を突破したピーク時の3分の1程度にとどまるが、IFISコンセンサス（79億4900万円）を若干上回ったと見られる。
【グリーの四半期別売上高の推移（億円）】
【グリーの四半期別営業利益の推移（億円）】
（注） 決算説明会資料から作成。2013年7～9月期の数値は、日本経済新聞の予測値。
同社では、この報道について、「これらは報道機関の予測によるものであり、当社が発表したものではございません。」とのリリースを発表している。決算発表の予定は、11月13日となっている。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円（2024年6月期）
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632