ゲーム株概況　新事業『マンガボックス』創刊のDeNAは上昇　ケイブとミクシィはきょうもS高

12月5日の東京株式市場ではケイブ<3760>、ミクシィ<2121>の株価上昇を受けて、小型のモバイルゲーム関連株への買いが目立った。前日に週刊マンガ雑誌アプリを創刊したと発表した（関連記事）ディー・エヌ・エー（DeNA）<2432>は前日比37円（1.8％）高の2100円で取引を終えており、ひとまず市場は新規事業を好感する格好となった。

ケイブ、ミクシィ株の急伸はきょうも続き、ケイブは700円（23.3％）高の3700円、ミクシィは705円（14.5％）高の5560円と、ともに取引制限値幅の上限（ストップ高水準）で取引を終えた。株式分割を考慮すれば、ケイブは直近3年での最高値、ミクシィは2010年5月以来の5000円台をつけた。確かに新作ゲームへの期待が株価上昇のきっかけとなったが、値動きだけを求めた資金も多く流入しているとみられ、資金離散が起こるタイミングを警戒する必要がありそうだ。 なお、ミクシィの『モンスターストライク』の国内ゲーム売上ランキングは30位前後で伸び悩んでおり、ケイブの『ハローキティのパズルチェイン』もiOS版・Android版ともに200位程度で推移するなど、株価上昇を正当化するほどの業績寄与があるかどうかは今後の見極めが必要だ。

ドリコム<3793>の終値もストップ高となる3万円高の16万500円。特に材料は見当たらないが、決算発表以降の株価に出遅れ感があったため、将来の値上がりを期待した思惑買いが集まったとの見方があった。なお、ドリコムは12月に入り、新作のネイティブアプリゲーム『フルボッコヒーローズ』のティザーサイトを公開した（関連記事）。今冬配信予定で、古今東西のあらゆる英雄＜ヒーロー＞たちが存在する異世界を舞台としたアクションRPGとのこと。まだリリース前だが、どのようなランキング推移を見せるのか見極めたい作品だ。


以下、5日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ケイブ	3760	3,700	700	23.33%
ドリコム	3793	160,500	30,000	22.99%
ミクシィ	2121	5,560	705	14.52%
ボルテージ	3639	1,332	82	6.56%
コロプラ	3668	3,020	168	5.89%
オルトプラス	3672	5,110	260	5.36%
アエリア	3758	1,405	67	5.01%
エイチーム	3662	2,697	72	2.74%
エイティング	3785	1,985	47	2.43%
ＫＬａｂ	3656	731	13	1.81%
ディー・エヌ・エー	2432	2,100	37	1.79%
サイバーエージェント	4751	4,130	55	1.35%
ガンホー	3765	75,900	1,000	1.34%
グリー	3632	944	11	1.18%
ＧＭＯインターネット	9449	1,222	13	1.08%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,770	12	0.68%
任天堂	7974	12,560	10	0.08%
カプコン	9697	1,918	-2	-0.10%
セガサミーＨＤ	6460	2,749	-4	-0.15%
日本ファルコム	3723	1,032	-3	-0.29%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,666	-24	-0.89%
ネクソン	3659	965	-12	-1.23%
アクセルマーク	3624	857	-11	-1.27%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,027	-26	-1.27%
日本一ソフトウェア	3851	821	-11	-1.32%
クルーズ	2138	3,620	-65	-1.76%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,234	-23	-1.83%
コナミ	9766	2,512	-69	-2.67%
マーベラスＡＱＬ	7844	808	-42	-4.94%
モブキャスト	3664	1,260	-113	-8.23%