エイチーム、8~10月の売上高は27億円とQonQで3%増 営業益は7割減 2014年7月期通期は増収増益予想を据え置き

エイチーム<3662>は12月12日、2014年7月期の第1四半期(8~10月)連結決算を発表した。売上高は27.05億円、営業利益は1.11億円、経常利益は1.12億円、四半期純利益は5600万円だった。前四半期(5~7月)との比較(QonQ)をみると、売上高は3.4%増と増収だったが、営業利益と経常利益は7割減、純利益は75%減と大幅減益だ。

参考として、単体で発表していた前年同期の数字と比べると、売上高は2.5%減、営業利益と経常利益は83%減、純利益は86%減と大幅な減益となっている。なお、2014年7月期通期業績については、前期比で4割近い増収増益を見込む従来予想を据え置いた。
 



以下、事業別の概要。

エンターテインメント事業:8~10月の売上高は14.76億円、利益は1.60億円だった。同事業はスマートフォンアプリの企画開発運営、グリーとの協業によるソーシャルゲームの運営、フィーチャーフォン向け公式サイトの運営を手掛ける。スマートフォンアプリは、リアルタイムバトルRPG『レギオンウォー』を8月にApp Storeで日本語版と英語版、平成25年10月にGoogle Playで日本語版と英語版を同時リリースした。また、5月にリリースし、翌月の6月に課金を開始した『ダービーインパクト』が四半期を通して売上・利益に寄与した。グリーとの協業2タイトル『AKB48ステージファイター』『NARUTO -ナルト- 忍マスターズ』は、GREEプラットフォームで提供されているため、グリーから分配される収益を売上として計上している。
 
ライフスタイルサポート事業:8~10月の売上高は12.28億円、利益は1.35億円。引越し比較サイト(「引越し侍」)、車査定・車買取サイト(「ナビクル」)は同業他社との競合が激化する中、業界トップクラスのシェアを維持しているとのこと。引越し比較サイトは10月に当該事業を「引越し侍」に分社化し、インターネット回線の紹介サービスなど引越しに関連する周辺サービスの売上も伸ばしている。車査定・車買取サイトも10月に当該事業を「エイチームライフスタイル」に分社化。「ナビクル」へのブランド統一、ウェブ集客や収益性の改善に注力し、利用者、売上ともに順調に拡大しているという。「すぐ婚navi」が中心のブライダル事業は、パーティープロデュース事業「merci」(メルシィ)、来店型保険ショップ事業「はじめて保険なび」などのブライダル周辺サービスの拡充に取り組んだ。


なお、2014年7月期通期の見通しは従来予想を据え置いた。売上高が前期比36.4%増の150億円、営業利益が39.7%増の24億円、純利益が35.3%増の14億円と、大幅な増収増益を見込む。
 

「エンターテインメント事業」では『ダークサマナー(Dark Summoner)』やグリーとの協業タイトル、国内向けの『ダービーインパクト』、グローバル向けタイトルの『レギオンウォー(War of Legions)』が売上に寄与するという。既存タイトルを着実に運営しながら、積極的に海外市場にチャレンジし、新規タイトルも投入することで大きな成長を目指す方針だ。「ライフスタイルサポート事業」でも、3つの主力サービス(「引越し侍」「ナビクル」「すぐ婚navi」))に注力し、成長を狙う。

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適時開示情報
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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