ゲーム株概況　ミクシィに売り続く、エイチームも大幅安　ケイブとアエリアはS高、新作のダウンロードランキングは上昇

12月16日の東京株式市場ではゲーム関連株は総じて売られた。ミクシィ<2121>株の急落をきっかけにした短期資金の手じまい売りが続いている。一方、一部で新作期待がはやされているアエリア<3758>とケイブ<3760>は取引制限値幅の上限（ストップ高）まで上昇したが、期待の新作の売上はそれほど伸びておらず、こちらも反動安のタイミングを警戒しておいたほうが良さそうだ。エイチームは朝方は買われたが、取引終了にかけて売り込まれた。

ミクシィは前週末比680円（13.4％）安の4380円で取引を終えた。ストップ安は回避した。12月16日10時時点の国内App Storeゲーム売上ランキングをみると、『モンスターストライク』が過去最高の16位まで上昇しており、これが投資家心理をやや改善させた可能性がある。とはいえ、ミクシィの収益を大きくタイトルに育つかどうかは、ランキング上昇が一時的なものかどうかを見極める必要がある。
ミクシィ株の急落でゲーム株の上昇相場に一服感が出たため、規模が小さく、値動きが大きくなりやすい銘柄に、短期的な資金が流入しやすくなっているとの見方もあった。これまで韓国のNHNエンターテインメントとの資本業務提携に対する期待感から買われてきたエイチーム株も、下落に転じた。一時、制限値幅の下限（ストップ安）まで売られ、終値は850円（12.5％）安の5980円。


以下、16日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
アエリア	3758	1,691	300	21.57%
ケイブ	3760	4,320	700	19.34%
任天堂	7974	12,530	-50	-0.40%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,202	-8	-0.66%
ネクソン	3659	961	-7	-0.72%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,044	-16	-0.78%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,821	-24	-1.30%
クルーズ	2138	3,750	-50	-1.32%
カプコン	9697	1,886	-28	-1.46%
ＫＬａｂ	3656	762	-15	-1.93%
オルトプラス	3672	2,326	-57	-2.39%
ＧＭＯインターネット	9449	1,275	-32	-2.45%
enish	3667	2,629	-73	-2.70%
ディー・エヌ・エー	2432	2,041	-59	-2.81%
セガサミーＨＤ	6460	2,603	-80	-2.98%
日本ファルコム	3723	1,059	-38	-3.46%
アクセルマーク	3624	750	-28	-3.60%
日本一ソフトウェア	3851	786	-31	-3.79%
コロプラ	3668	2,748	-111	-3.88%
コナミ	9766	2,386	-103	-4.14%
グリー	3632	998	-45	-4.31%
サイバーエージェント	4751	4,070	-185	-4.35%
ガンホー	3765	66,300	-3,800	-5.42%
マーベラスＡＱＬ	7844	732	-46	-5.91%
ボルテージ	3639	1,206	-78	-6.07%
モブキャスト	3664	1,270	-99	-7.23%
エイティング	3785	1,930	-166	-7.92%
ドリコム	3793	148,300	-13,700	-8.46%
エイチーム	3662	5,980	-850	-12.45%
ミクシィ	2121	4,380	-680	-13.44%