【ゲーム株概況】ボルテージが2割高、業績上方修正を受けた買い続く　コロプラは連日で売買代金が国内トップに、エイチームも大商い

1月23日の東京株式市場では、前日に引き続きボルテージ<3639>が買われた。終値は前日比2割高の1895円。1月21日に発表した業績上方修正を好材料視する動きが続いている。コロプラ<3668>は1％安と利益確定売りで下げたものの、売買代金は1366億円と連日で国内全市場で最大となった。

ボルテージは一時1977円と、約2年半ぶりの高値をつけた。国内で女性向けの恋愛ドラマアプリの収益が計画を上回って推移したため、21日に業績予想を引き上げた。22日に取引制限値幅の上限（ストップ高）まで買われた勢いを、23日も引き継いだ。

エイチーム<3662>は、目立った買い材料は見当たらないなか、商いを伴って買われた。終値は940円（12.4％）高の8500円で、一時は上場来初の9000円台をつける場面があった。きょうの売買代金は612億円と、東証1部で4位の規模。5位のトヨタの557億円を上回った。

一部では、スマートフォン向けアプリ『プラスアイコン』を英語と中国語へ対応し、海外での提供を始めると発表したことを買い材料視されたとする見方もあったが、ここまで株価を押し上げるほどの材料とは考えにくい。なお、本日の取引終了後、NHNエンターテインメントとの合弁会社が設立したと発表した（関連記事）。社長にはエイチームの取締役エンターテインメント事業本部長である中内之公氏が就任する。

サイバーエージェント<4751>やガンホー<3765>、任天堂<7974>など大手企業では、下げる銘柄が目立った。相場全体が軟調に推移した流れを受け、利益確定売りに押されたもよう。一方、値動きの軽いアエリア<3758>には値幅取り狙いの短期的な資金が集まり、株価は24％上昇した。


以下、23日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
アエリア	3758	2,479	477	23.83%
ボルテージ	3639	1,895	318	20.16%
エイチーム	3662	8,500	940	12.43%
ドリコム	3793	315,500	22,000	7.50%
ＧＭＯインターネット	9449	1,466	96	7.01%
グリー	3632	1,130	60	5.61%
モブキャスト	3664	1,340	67	5.26%
ミクシィ	2121	7,040	160	2.33%
ディー・エヌ・エー	2432	2,233	20	0.90%
マーベラスＡＱＬ	7844	747	3	0.40%
エイティング	3785	1,928	3	0.16%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,232	-13	-0.58%
カプコン	9697	1,884	-11	-0.58%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,681	-11	-0.65%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,202	-10	-0.83%
日本ファルコム	3723	1,050	-10	-0.94%
コロプラ	3668	4,000	-45	-1.11%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,798	-34	-1.20%
任天堂	7974	13,850	-175	-1.25%
日本一ソフトウェア	3851	870	-12	-1.36%
セガサミーＨＤ	6460	2,552	-47	-1.81%
コナミ	9766	2,361	-44	-1.83%
ＫＬａｂ	3656	898	-18	-1.97%
ガンホー	3765	696	-17	-2.38%
サイバーエージェント	4751	4,650	-140	-2.92%
ネクソン	3659	922	-33	-3.46%
アクセルマーク	3624	915	-39	-4.09%
オルトプラス	3672	2,700	-118	-4.19%
ケイブ	3760	4,020	-220	-5.19%
クルーズ	2138	5,500	-330	-5.66%