ソニー、14年3月期の最終赤字額が1100億円→1300億円に拡大…PC事業収束で追加費用を計上、海外のディスク製造事業でも減損

ソニー<6758>は5月1日、2014年3月期の通期業績見通しを修正した。売上高は従来予想を700億円上回る、前の期比14%増の7兆7700億円だった。一方、営業利益は従来予想より540億円少ない260億円(前の期比89%減)だった。最終赤字額も従来予想の1100億円から1300億円に拡大した。売上高は従来予想をやや上回ったが、利益を下方修正した。

利益を下方修正した理由は、パソコン(PC)事業の収束に関する費用約300億円を追加計上するため。今年2月にPC事業の収束を発表したが、その後のPCの販売見込みが、2月時点の想定を下回ったため、余剰となった春モデルの部品に対する評価減や仕入先の発注済部品に対する補償を計上する予定という。構造改革費用も一部前倒しで計上する。
 
また、主に海外におけるディスク製造事業において、約250億円の減損の計上が見込まれるという。主に欧州地域でのディスクメディアの需要が想定以上に縮小しており、将来の収益性を見直した。
 
ソニーグループ株式会社
https://www.sony.com/ja/

会社情報

会社名
ソニーグループ株式会社
設立
1946年5月
代表者
代表執行役会長CEO 吉田 憲一郎/代表執行役社長COO兼CFO 十時 裕樹
決算期
3月
直近業績
売上高及び金融ビジネス収入13兆207億6800万円、営業利益1兆2088億3100万円、税引前利益1兆2686億6200万円、最終利益9705億7300万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6758
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