【アプリレポート】『ONE PIECE トレジャークルーズ』が配信開始わずか1日でTOP50入り! 原作お馴染みの擬音「ドン!」を放つ爽快感が好印象
バンダイナムコゲームスのiOS/Android端末向け新作アプリ『ONE PIECE トレジャークルーズ』が、5月12日に配信開始したばかりにも関わらず、5月13日12時調べのApp Store売上ランキングで見事TOP50入りを果たした。この期間、わずか1日。
本作は、仲間を見つけながらキャラクターを育成し、原作・アニメに沿ったストーリーを冒険しながら、敵とバトルを繰り広げていくスマートフォン向けRPG。開発はドリコムが担当している。
個性的な各キャラクターの特性を活かして一味を組む戦略性で、バトル展開が大きく変化する。スマートフォンならではのタップ・スライドアクションや、アプリゲームだからこそ実現できる臨場感あふれる演出が魅力。現在は配信開始を記念して、期間限定で毎日「虹の宝石」が届くキャンペーンを実施中。
■原作お馴染みの擬音「ドン!」を放つ爽快感
原作の物語を忠実に沿いながらも、味方や敵など問わずにパーティー編成を楽しめる『ONE PIECE トレジャークルーズ』。バトルでは、キャラクターをタップして敵を攻撃していくシンプルな仕様だが、各キャラクターの攻撃が終わる瞬間に別の仲間をタップするとチェイン(コンボ)を繋げられるもの。
また、単純にタップするのではなくて、表示される擬音「ドッ」や「バッ」の文字が重なった瞬間に、次のキャラクターをタップすることで攻撃力が上昇する。タップのタイミングによってGOOD⇒GREAT⇒PERFECTの三段階に評価がされ、GREAT以上だと通常よりも攻撃が強くなるのだ。
そして、味方キャラクターで一通りチェインを繋いで、最後のキャラクターによるトドメの一撃では、原作でお馴染みの擬音「ドン!」を放つことができる。タイミングが良くタップしてチェインを繋げていく感覚は、リズムアクションゲームに近く、なかなか爽快。
そして、味方のターン開始時にキャラクターの右側にあるスロットが回転して、“毎回”攻撃属性が変更されるのも本作ならでは。このときキャラクター固有の属性とスロットの属性が合うことで、そのターンの攻撃力がアップするのだ。属性は力・技・速・心・知の5種類あり、もちろん敵の弱点属性をつけば、さらなる大ダメージを与えることもできる。
なお、バトルにおける回復方法は、前述したスロットの中に「肉」のアイコンがあり、これが設定されたキャラクターで敵を攻撃すると敵の近くに肉を落とすので、それを次のキャラクターが攻撃することでHPを回復できる。しかし、肉を食べるときのタップ時の評価が「PERFECT」だと、なんと敵もろとも肉も吹き飛ばしてしまうのだ。そのため、大ダメージを与えたい気持ちを抑えながら、あえて評価を「GREAT」以下にするなどの葛藤を、戦略的に楽しむことができる。また、特定のキャラクターの必殺技や船長効果によってもHPを回復することも可能だ。
▼ゲージが貯まると豪華カットインが入る必殺技を発動できる!
■マンガ界の首領…IPとしての牽引力はアプリ市場随一か
昨今、スマートフォン向け“RPG”といえば、あくまでも物語は飾り程度で、結局バトルを淡々と繰り返していく作品が多く存在する。しかし、本作では原作の台詞・演出までも完全に再現して、ガッツリと物語要素が加えられている。感動の名場面や手に汗握る熱い展開など、きちんとファンも納得するシーンを抑えているのは嬉しい。
また、東映アニメーション協力の元か、描き下ろしのキャラクター紙芝居だけではなく、アニメのスクリーンショットを挟むなど、物語表現の細やかさには目を見張るものがある。出来るならば本アプリをきっかけに原作を読んでもらいたいが、もしかするとこれだけで『ワンピース』の物語を、ある程度は保管できてしまうのかもしれない。
アプリ内では、まだ原作の序盤までしか収録されていないため、今後の定期的なアップデートを予想すると、向こう数年は物語のネタには困らないだろう。もはや原作の歩みと共に、アプリ内でもさらなる盛り上がりを見込める。
さてさて、今回App Storeの売上ランキング(ゲームカテゴリー)において、わずか1日でTOP50入りを果たした本作。結局のところは、スタートダッシュキャンペーンなど、様々なガチャ施策を展開していることが要因だろうと思い蓋を開けてみたら、これが意外にもログインキャンペーンのみで、ガチャ施策はやっていない模様……。
そのため、純粋にリリースからキャラクター欲しさに仮想通貨の購入へと繋がっているようだ。とはいえ、その気持ち、筆者も非常に分かるのだ。というのもクエストを進めているだけでは、いまいちキャラクターとして魅力を感じられない“おっさん連中”しか手に入らない(仲間ならない)ため、思わず主要キャラクターを求めてガチャを回したくなる。
国民的マンガ『ワンピース』というIPでしか成し得ない牽引力なのか、それとも……。いまだガチャキャンペーンを実施していないことをはじめ、物語・キャラクターの追加による今後のアップデート次第では、売上ランキングのTOP10入りもおかしくない。ゲームアプリ市場の王座に触れるのは、原作で主人公のルフィが「海賊王」になるよりも早そうだ。
▲“おっさん連中”……。でも序盤は欠かせない。
▲クエスト画面、ガチャ画面
■登場キャラクター(一部)
■『ONE PIECE トレジャークルーズ』
公式サイト
©尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
©NAMCO BANDAI Games Inc.
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
- 設立
- 1955年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 宇田川 南欧
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2896億5700万円、営業利益442億3600万円、経常利益489億5100万円、最終利益352億5600万円(2023年3月期)
会社情報
- 会社名
- 株式会社ドリコム
- 設立
- 2001年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 内藤 裕紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3793