5月18日の日経産業新聞は、「私はあきらめない」のコーナーで、ECナビ社長の宇佐美進典氏のインタビューを掲載している。以下、ポイントだけを書いたが、読み応えのあるインタビュー記事となっており、興味のある方には、ぜひ元記事を読むことをおすすめしたい。
ECナビが1999年、「アクシブドットコム」という社名で創業し、懸賞サイトで業績を伸ばしたものの、2004年ごろ、事業の縮小を突然決めたとのこと。
宇佐美氏は、当時、新規参入の増加で競争が厳しくなる一方、広告単価が下がっているため、これまでのような事業の継続は難しいと判断、商品検索や価格比較の分野に参入すると決めたという。
この決定に対し、役員や社員の多くから反発があったものの、グループ単位・個人単位で1人1人とことん話をすることで社内全体にやってみようという雰囲気をつくり一気に主力事業を転換し、業績も一気に成長した。
宇佐美氏は、ネットビジネスの陳腐化は早く、経営者として常に半年先、1年先を見ていく必要があると考えている、と話す。「改革のタイミングを見計らうのは難しいですが、ちゃんとアンテナを張っていれば「何かおかしいな」と感じる瞬間があります。それを見逃さないことが重要だと思っています。」
ECナビは、10月に「ボヤージュグループ」に社名を変更し、スマートフォンアプリやゲーム、ベンチャー企業への投資などに事業領域を広げていく。