日本ファルコム、成長戦略の進捗状況をアップデート…開発強化で年4~5本の新作リリース体制へ、Switch向けの取り組み強化、グッズなどマルチユース展開も
日本ファルコム<3723>は、成長可能性資料を開示し、成長戦略の進捗状況のアップデートを行った。同社の成長戦略は、ライセンス供与などで対応していたNintendoSwitch向けゲームを国内で自社展開することや、マルチユース・マルチプラットフォーム展開、そして発売タイトルの拡大と新しいIPコンテンツの創出を通じて事業成長を図っている。
同社は、自社制作・販売についてはPlayStation向けをメインとしてきたが、これに加えてNintendoSwitch向けゲームの自社展開を強化している。「英雄伝説黎の軌跡forNintendoSwitch」と「英雄伝説黎の軌跡ⅡforNintendoSwitch」を2024年9月期に発売したが、今期は「空の軌跡 the 1st」と1タイトルの合計2タイトルを配信する予定だ。
もう一つはマルチユース・マルチプラットフォーム展開だ。1つのタイトルについて海外翻訳版や様々なゲームプラットフォームでの配信を行っていくとともに、キャラクターグッズなどのゲーム以外のコンテンツ領域への取り組みを強化し売上、利益の拡大を図る。
【2024年9月期の状況】
・「TheLegendofHeroes閃の軌跡NorthernWar」(2023年12月リリース)
・「PS5英雄伝説 閃の軌跡ⅢⅣ英仏語版」(2024年2月発売)
・「英雄伝説 黎の軌跡英語版」(2024年7月発売)
・「英雄伝説 ガガーブトリロジー」(2024年8月リリース)
・「英雄伝説 閃の軌跡ⅢONLINE(アジア)」(開発中止)
【2025年9月期の予定】
・「イースⅩ-NORDICS-英仏語版」(2024年10月発売)
・「イース・メモワール-フェルガナの誓い-英語版」(2025年1月予定)
・「英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ-CRIMSONSiN-英語版」(2025年2月予定)
・「イース セルセタの樹海:改アジア版」(2025年予定)
・「空の軌跡the 1st-北米・欧州・アジア版」(2025年予定)
最後に発売タイトル数の拡大と新しいIPコンテンツの創出については年間2~3タイトルの発売から4~5タイトルに増やす。少数生成を維持しつつ、ゲーム開発力の強化も図っていく考え。
【2024年9月期】
・タイトルA【英雄伝説 界の軌跡-Farewell,OZemuria-】
・英雄伝説 黎の軌跡 for Nintendo Switch
・タイトルE(英雄伝説 黎の軌跡Ⅱ for Nintendo Switch)
・移植タイトルF【イース・メモワール~フェルガナの誓い】
【2025年9月期以降の予定】
・タイトルB【空の軌跡 the 1st】PS5/NSW/Steam
・タイトルC【東亰ザナドゥ 新プロジェクト】
・未発表タイトルD
・未発表PS5移植タイトル
・未発表NintendoSwitchタイトル
・イースⅩ-Proud NORDICS-
・未発表タイトルH【軌跡シリーズ】
・未発表タイトルI【イースシリーズ】
会社情報
- 会社名
- 日本ファルコム株式会社
- 設立
- 1981年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 近藤 季洋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高25億2400万円、営業利益12億4000万円、経常利益12億4400万円、最終利益8億5200万円(2024年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3723