バンナムHD、アミューズメント施設はファンとのタッチポイントでありフィードバックを受ける場所と重視 3月稼働開始の「ツアマス」は「大変好評」

バンダイナムコホールディングス<7832>は、2025年3月期のアミューズメント事業の業績について、売上高が前の期比18.2%増の1414億8500万円、セグメント利益が同23.3%増の84億3800万円だったことを明らかにした。
カテゴリー別の売上を見ると、業務用ゲームの売上はほぼ前年並みの336億円だったものの、アミューズメント施設が同22.9%増の1050億円と拡大し1000億円の大台に乗せた。アミューズメント施設は、国内既存店売上高が5.3%伸びた。グループのIPや商品ブランドと連動した「バンダイナムコCross Store」のほか、「VS PARK」といったアクティビティ施設の運営も好調だったという。


2026年3月期は、売上高が前期比6.1%増の1500億円、セグメント利益が同13.1%増の95億円を引き続き増収増益を見込む。引き続きバンダイナムコならではの施設を中心に、施設事業の好調を見込んでいる。また、業務用ゲーム機では、新製品の投入や人気シリーズのバージョンアップを実施する。
アミューズメント事業では、組織再編を完了し、この4月から新体制でスタートした。施設と機器の企画を行うバンダイナムコエクスペリエンス、施設運営を行うバンダイナムコアミューズメント、機器の開発などを行うバンダイナムコアミューズメントラボで展開する。
アミューズメント施設は、ファンとIPや商品のタッチポイントとして、重要な存在と位置づけているが、それに加えて、ファンの反応をグループにフィードバックする機能も果たしているという。また、「バンダイナムコ Cross Store」やアクティビティ施設、ガシャポン専門店は集客面への期待からショッピングセンターなどから引き合いが多いという。今後も差別化した施設を国内外で積極的に出店していく。
業務用ゲーム機では、新たな戦略製品や「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2」のバージョンアップなどを予定している。3月からは新製品の「アイドルマスター TOURS」が稼働を開始し、大変好評とのこと。「アイドルマスター」の原点は業務用ゲーム機。アミューズメント事業でしっかりファンを取り込み、グループ内にも循環させていく考え。
会社情報
- 会社名
- 株式会社バンダイナムコホールディングス
- 設立
- 2005年9月
- 代表者
- 代表取締役社長 浅古 有寿
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆2415億1300万円、営業利益1802億2900万円、経常利益1864億7000万円、最終利益1293億100万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7832