
KLab<3656>は、5月15日に2025年12月期の第1四半期(1~3月)の連結決算を発表した。今回はその決算説明資料から同社の今後の経営方針について取り上げたい。
同社は、これまで培ってきたIP表現力やIPの獲得力、ゲームのグローバル配信、運用ノウハウを強みとしつつ、企画開発の体制を少数精鋭へ転換する。具体的にはモバイルオンラインゲーム事業において少数精鋭体制への転換を進めるため、6月30日を退職日とした100名程度の希望退職者の募集を実施することに加え、外注・業務委託人員も第2四半期中に40名程度削減する予定だ。


また、新事業による収益源の多様化にも注力する。将来性があり、成長性が高い事業領域として「ブロックチェーン」「生成AI」「エンタメ」を選定し、それらの事業領域の中で、早期黒字化が可能なビジネスモデルに取り組んでいく。

なお、モバイルオンラインゲーム事業の体制転換と、経営の多角化のため新たな事業への取り組みを開始することに伴い、前提条件が大きく変わることから、発表していた中期経営計画は取り下げることを決定した。
現時点では新たな計画を公表できる段階にはないとしているが、今後の事業の進捗状況に応じて、業績予想の開示や新たな中期経営計画の策定などを検討していくとしている。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 真田 哲弥
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高83億600万円、営業損益13億4200万円の赤字、経常損益12億8000万円の赤字、最終損益27億8200万円の赤字(2024年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656