【ゲーム株概況(8/7)】決算内容で選別…スクエニHDが7％高、減益決算のマーベラスとDeNAは大幅安　期待作の配信延期でKLab、ブロッコリーも安い

8月7日の東京株式市場では、決算内容を受けてゲーム株の選別が進んだ。好決算を発表したスクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が買われた半面、減益決算を発表したマーベラス<7844>やディー・エヌ・エー（DeNA）<2432>は売られた。DeNAは今年の最安値をつけた。市場の期待の高い新作タイトルのリリース延期を発表したブロッコリー<2706>とKLab<3656>も売られた。

スクウェア・エニックスＨＤは前日比161円（7.8％高）の2232円で取引を終えた。前日、第2四半期累計（4～9月期）の連結業績予想を上方修正しており（関連記事）、好感した買いが向かった。 一方、減益決算を発表したマーベラス（関連記事）は14％安、DeNA（関連記事）は7％安と急落。とりわけマーベラスは『剣と魔法のログレス いにしえの女神』の好調さを受けて、市場の期待が高まっていたこともあり、反動の売りがかさんだもよう。なお、マーベラスの減益の背景は家庭用ゲーム事業で、オンラインゲーム事業は売上高4割増、営業益2倍と大幅な増収増益を達成している。

前日、新作タイトルのリリース時期の延期を発表したKLabは5％安、ブロッコリーは3％安と売られた。人気ソフトの配信延期により、目先の業績内容が伸び悩むとの見方からだ。

ブロッコリーは配信を一時中断しているiOS版『うた☆プリアイランド』において新たな開発先を公表し、併せて、配信再開予定時期を、2014年10月予定から2014年12月下旬予定に延期した（関連記事）。KLabも米国マイクロソフト社とのライセンス契約により開発しているリアルタイム戦略シミュレーションゲーム『Age of Empires』シリーズ最新作『Age of Empires: World Domination』のリリース時期を、2014年夏から2014年秋に延期すると発表した。


以下、7日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	コード	現在値	前日比	前日比率
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	2232	161	7.77%
コロプラ	3668	4045	270	7.15%
ｅｎｉｓｈ	3667	1356	32	2.42%
カプコン	9697	1904	43	2.31%
コナミ	9766	2495	42	1.71%
ガーラ	4777	182	2	1.11%
日本ファルコム	3723	1021	7	0.69%
コーエーテクモＨＤ	3635	1505	9	0.60%
任天堂	7974	11085	10	0.09%
ガンホー	3765	542	0	0.00%
サイバーエージェント	4751	3280	-10	-0.30%
ケイブ	3760	1601	-6	-0.37%
セガサミーＨＤ	6460	2031	-11	-0.54%
バンダイナムコＨＤ	7832	3000	-30	-0.99%
ネクソン	3659	952	-10	-1.04%
モブキャスト	3664	913	-10	-1.08%
ボルテージ	3639	1358	-19	-1.38%
オルトプラス	3672	1365	-24	-1.73%
グリー	3632	845	-17	-1.97%
アエリア	3758	1496	-33	-2.16%
ドリコム	3793	1872	-48	-2.50%
日本一ソフトウェア	3851	665	-23	-3.34%
ブロッコリー	2706	1140	-41	-3.47%
ＫＬａｂ	3656	1849	-89	-4.59%
クルーズ	2138	3310	-195	-5.56%
エイチーム	3662	6550	-440	-6.29%
ディー・エヌ・エー	2432	1211	-92	-7.06%
ミクシィ	2121	4635	-495	-9.65%
アクセルマーク	3624	2016	-292	-12.65%
マーベラス	7844	1431	-228	-13.74%