【ワークポート調査】IT業界の採用動向は大きな変化なし

IT系求人・転職サイト『IT転職ナビ』を運営するワークポートは、4月の自社開発/SIer/NIerなどIT業界の採用動向を発表した。 ハードウェア・ソフトウェアの採用ハードルは依然として高く、一部の外資系企業では「良い人がいれば採用する」という方針を継続している、としている。28歳~38歳を対象としたプロジェクトマネージャーや、40歳くらいまでが対象の海外向け営業担当などの求人はあるものの、いずれも年収レンジ800~1000万円くらいまでのレベルの高いピンポイントの人材を求めるものだったという。 また、セキュリティ関連の求人は堅調で、35歳までを対象とした携帯端末やカーナビの組み込みエンジニアの求人や35歳くらいまでを対象としたソフトウェア営業の求人が微増。 Webプログラマや社内SEの求人は、20代をターゲットとするものが全体の40%を占め、30代以上では選考が厳しくなる傾向が顕著だったとのこと。 豊富な現場経験に加え、要件定義や基本設計など上流工程やプロジェクトにおけるリーダー経験が求められる上、求められる開発環境や言語が依然としてLinux、Java、PHPが全体の70%を占めており、業務系や制御・組み込み系からの転職はかなり難しいようだ。   ■今後の見通し ワークポートでは、今後の見通しについて、復調の兆しを見せる大手ネットワークインテグレーターの採用活動が業界全体の採用活性化に繋がることが期待される、としている。 しかし、年収レンジ400万円前後から600万円くらいまでの中堅層のニーズが高いため、経験豊富で年収レンジが高い人の転職活動の厳しい状況が続くとの見方を示した。   ■IT転職ナビ http://www.itnavi.jp/ ■IT・インターネット・ゲーム業界転職支援 http://www.workport.co.jp/