ガンホー、特定子会社GGF B.V.の全株式を357億円でソフトバンクに売却　Supercellとの協業も目標に達せず、新興市場に選択と集中

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、本日（8月21日）、特定子会社であるGGF B.V.の全株式を357億1900万円でソフトバンク<9984>に譲渡すると発表した。これに伴い、Supercell（以下、スーパーセル）の議決権付株式の51％（希薄化後）を保有するKahon 3 Oyは持分法適用関連会社ではなくなる。また特別利益として、関係会社売却益75億9100万円を計上する予定。

同社では、売却の理由として、今後成長著しいと予測される新興国市場（中国、東南アジア、南米など）に向けての投資の選択と集中を図るため、としている。これまでスーパーセルの株式を取得し、世界100カ国以上に向けた事業展開を行うスーパーセルの強力な海外マーケティング力と、同社の各国におけるポジショニングを生かし、当社の世界展開強化を目指してきた。

その結果、ゲーム内での相互送客など欧米マーケットでのプロモーション協力を受け、ガンホーのゲームのダウンロード数増加、欧米マーケットにおける「パズル＆ドラゴンズ」とガンホーの認知度向上に貢献したものの、目標としている規模への拡大に向けては想定以上の期間を要していること、ゲーム業界を取り巻く環境変化などを鑑み、さらなる成長戦略を実現する必要があると判断したという。

なお、ソフトバンクとは、中国及び東南アジアを中心としたソフトバンクの投資先企業との協力体制を構築し、また、スーパーセルとはGGFB.V.の株式譲渡後も引き続き、相互のゲームのクロスプロモーションや、マーケットに対する知見の共有などで協力体制を継続していく。