グリーと千葉大学、ゲームと学びに関する授業を共同で実施…楽しみながら学べる授業を行える教育人材を育成

グリー<3632>と千葉大学は、千葉大学教育学部でゲームと学びに関する授業「メディアリテラシー教育演習」(担当:藤川大祐教授)を共同で実施すると発表した。授業は昨年度も実施し、受講した学生より好評であったため、2年連続で実施することとなったという。後期セメスター全15回2単位の授業として、10月7日から来年1月27日まで行われる。

ゲームが持つ人を楽しませて集中させる要素や考え方は、近年、ゲーミフィケーションと呼ばれ、さまざまな分野で応用されている。授業では、受講する学生がゲーミフィケーションについて知識を身に付けることで、楽しみながら学べる授業を行える教育人材を育成することを目的。

なお、本授業はメディアリテラシー教育演習という科目として実施し、デジタル教材やインターネットを活用した教育についての講義や学習ゲームの制作を通じてメディアについての理解を深めることも狙いだという。

昨年度に実施した本授業では、学生が数名ずつのチームに分かれて、「敬語を学ぶ」、「防災シミュレーション」、「元素記号を覚える」などをテーマとした、教育学部の学生ならではの学習ゲームを企画した。その企画をもとに、学生とグリーのエンジニアやデザイナーが協力し、2日間のハッカソンイベントで学習ゲームを制作したとのこと。

さらに、本年度は、本授業を通じて制作した学習ゲームを使って千葉大学教育学部附属小学校の5年生を対象とした実習授業を開催する予定。
 

【昨年度の授業で制作した学習ゲームの例】




■藤川大祐教授コメント
学校教育におけるICT(情報通信技術)活用が進む中、ICTを効果的に活用した教材を作成し、教師が活用できるようになることが重要な課題となっています。教員養成学部の学生がゲーム開発の仕事をしている方々と協働してゲーム教材を活用するこの授業は、先進的で重要な取り組みと考えています。


■授業内容
・学科(専攻):教育学
・科目:メディアリテラシー教育演習
・担当教授:藤川大祐
・日程:後期セメスター(2014年10月7日~2015年1月27日)
・単位数:2単位
・受講者:主に教育学部の2年生~4年生
・授業計画
  - 第1回 オリエンテーション
  - 第2回 学びの形の変化と現状
  - 第3回 小学生を対象としたプログラミング教育
  - 第4回 ゲーム・アプリ制作の基礎 ゲームの企画編
  - 第5回 ゲーム・アプリ制作の基礎 デザイン編
  - 第6回 アイディアソン(1)
  - 第7回 アイディアソン(2)
  - 第8回 チーム作業(企画書作成1)
  - 第9回 チーム作業(企画書作成2)
  - 第10回~第13回 ハッカソン(制作)
  - 第14回 千葉大学附属小学校での実習授業
  - 第15回 振り返り
※第10回~第13回は、グリー本社にて実施


■藤川大祐教授について
1965年、東京生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学、金城学院大学助教授等を経て、2001年より千葉大学勤務、2010年より千葉大学教授。専門は教育方法学、授業実践開発。2012~2013年度、千葉大学教育学部生涯教育課程長。総務省「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」、青少年インターネットWG主査代理(2010年~2011年)、文部科学省いじめ防止基本方針策定協議会委員(2013年)などを務める。著書『教科書を飛び出した数学』(丸善出版)、『12歳からのスマホのマナー入門』(大空出版)他。



■関連サイト
 

藤川大祐 授業づくりと教育研究

昨年度の授業の報告サイト

グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
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