【ゲームエンタメ株概況(4/7)】日経平均は2644円安と歴代3位の下落幅に ほぼ全面安の中で日本ファルコムが健闘 任天堂は一時9000円台割れに

4月7日の東京株式市場では、日経平均は下げ幅を大きく拡大して3日続落し、前日比2644.00円安の3万1136.58円で取引を終えた。米国による「相互関税」の発表が依然として暗い影を落としているほか、寄り前の為替が1ドル=144円台まで円高方向に振れたことが嫌気され、一時は下げ幅2900円超に達する場面もあった。なお、日経平均の2644円安は歴代3位の下落幅となる。
そうした中でゲーム・エンタメ関連株の動きを見てみると、下記の表に登録しているゲーム・エンタメ関連企業96銘柄のうち、上昇は1銘柄(1%)、下落は95銘柄(99%)、変わらずは0銘柄(0%)で、ほぼ全面安の状況となった。
中で、唯一プラスで引けたのが日本ファルコム<3723>で、前日比7円高の1114円で取引を終えた。『イースX -Proud NORDICS(プラウド・ノーディクス)-』をNintendo Switch2用タイトルとして2025年夏に発売すると発表したことなどが株価の下支えになっているもようだ。
半面、そのNintendo Switch2を6月5日に発売予定の任天堂<7974>は下げ幅を拡大して3日続落し、一時は9000円台を割り込む場面もあった。任天堂は、米国による「相互関税」の発表を受けて、米国での「Nintendo Switch 2」の予約受付の開始を延期すると明らかにしており、関税を踏まえて米国向け販売の値上げなど販売戦略への影響が出ることを懸念する向きがあるようだ。
また、gumi<3903>が一時ストップ安まで売られた。gumiは、全体市場安に加え、ビットコインが7万9000ドルを割り込むなど急落したこともネガティブな材料としてとらえられているもよう。
ほか、ソニーグループ<6758>が一時3000円台を割り込むなど変わらずを挟んで6日続落し、DeNA<2432>やサンリオ<3791>、IGポート<3791>など幅広い銘柄が10%超の下落率を記録する形となった。

会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高89億4200万円、営業利益3億7000万円、経常利益21億300万円、最終利益20億6300万円(2025年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903
会社情報
- 会社名
- 日本ファルコム株式会社
- 設立
- 1981年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 近藤 季洋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高26億1200万円、営業利益13億4000万円、経常利益13億6400万円、最終利益9億300万円(2025年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3723
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆1649億2200万円、営業利益2825億5300万円、経常利益3723億1600万円、最終利益2788億600万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974