
マーベラス<7844>は7月31日、中国Tencent(テンセント)グループ傘下のImage Frame Investmentとの資本業務提携を解消すると発表した。Tencentグループによる投資ポートフォリオの見直しと資本配分方針の変更を受け、Image Frame Investmentが保有する同社株式の売却意向を示したことが理由で、2020年から続いてきた資本業務提携は同日付で終了する。
今回の一連の資本政策により、Tencentグループは主要株主およびその他の関係会社から外れる一方、創業者の中山隼雄氏が筆頭株主となるほか、中山晴喜氏が代表を務めるアミューズキャピタルインベストメントも第2位株主となる見込み。
※初出時に創業家に回帰といった旨を記載しましたが、マーベラス社より説明を受け誤解であることが判明し内容をお詫びして訂正いたします。
Image Frame Investmentは現在保有する1216万6400株(議決権比率20.01%)について、マーベラスによる自己株式取得、SBI証券による取得、国内事業会社への譲渡を組み合わせた資本政策に応じる予定。売却後の保有比率は0.99%まで低下する見込みだ。これにより、中山隼雄氏の議決権比率は16.05%となり筆頭株主に、アミューズキャピタルインベストメントは10.16%で第2位株主となる。
一方、事業面では影響も出る。Tencentグループは、2019年に締結した『牧場物語』IPのモバイルゲーム展開に関するライセンス契約に基づき開発していた特定タイトルについて、事業環境や採算性を総合的に勘案した結果、開発を中止するとマーベラスへ通知した。ライセンス契約自体は継続されるため、両社の契約関係は維持されるとしている。
また、Tencentグループ関係者である社外取締役のShin Joon Oh氏も、資本業務提携の解消に伴い7月31日付で辞任する。
■Tencentの投資戦略見直しを映す動き
今回の資本業務提携解消はTencentの投資戦略の変化を象徴する動きとしても注目される。
Tencentは2020年前後、日本のゲーム会社への出資を積極化し、マーベラスへの資本参加もその流れの中で実施された。しかし近年は、中国市場を取り巻く事業環境の変化や資本効率を重視する経営方針への転換を背景に、グローバルで投資ポートフォリオの見直しを進めている。
日本でも保有株式を整理・売却する動きが見られており、今回のマーベラスとの資本業務提携解消も、その流れの延長線上に位置付けられそうだ。開示資料でも、提携解消の理由として「Tencentグループにおける投資ポートフォリオの見直し及び資本配分方針」が挙げられている。
一方で、両社の関係が完全に途切れるわけではない。『牧場物語』IPのライセンス契約など個別契約は継続されることから、Tencentは資本関係を整理しつつ、事業面で有効な協業は維持する姿勢を示した格好だ。
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会社情報
- 会社名
- 株式会社マーベラス
- 設立
- 1997年6月
- 代表者
- 代表取締役社長 執行役員 照井 慎一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高379億8200万円、営業利益22億4800万円、経常利益28億5600万円、最終利益19億9400万円(2026年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7844
会社情報
- 会社名
- Tencent(テンセント)
