コーエーテクモHD、15年3月期は統合以来の最高業績に…DLコンテンツの伸びや独自ツールによる効率化などが奏功、円安・株高も利益押し上げ

コーエーテクモホールディングス<3635>は、この日(4月6日)、2015年3月期の連結業績予想を上方修正し、営業利益を従来予想の80億円から93億円に、経常利益を110億円から132億円に、最終利益が70億円から93億円にそれぞれ引き上げた。売上高は380億円から376億円に引き下げたものの、売上高・営業利益・経常利益・最終利益はいずれも経営統合以来、最高となる見通し。

従来予想からの修正率は、売上高が1.1%減、営業利益が16.3%増、経常利益が20.0%増、最終利益が32.9%増となる。

 


同社では、修正の理由について、家庭用ビデオゲーム及びスマートフォン向けアプリの一部新作について、さらなる品質向上のために発売・サービス開始時期を2015年4月以降に延期したものの、ダウンロード販売など利益率の高い売上が増加したことに加え、独自開発ツールの活用、費用対効果を徹底したマーケティング展開など継続的なコスト低減に努めたことが奏功した、としている。さらに、円安、株高などを背景に金融収支も大幅に向上した。

なお、タイトルの状況は、家庭用ゲーム『戦国無双4-Ⅱ』や『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』、「100万人」シリーズや『大航海時代Ⅴ』などの既存の主力ソーシャルゲーム及びイベント関連が順調な動きだった。さらに、任天堂とのコラボレーション『ゼルダ無双』の全世界出荷数が100万本を突破したほか、当社グループで開発を担当した『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』も好調だった。
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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