【ゲーム株概況(4/15)】『LINE 猛擊三國』の台湾配信決定でgumiが後場急騰 スマホゲームアプリ開発・運営で提携のサイバーステップもS高
4月15日の東京株式市場では、日経平均株価は反落し、前日比38.92円安の1万9869.76円で取引を終えた。米市場高の一方、為替の円高推移という判断の難しい状況の中で、依然として3月期決算の発表シーズンをにらんだ様子見の流れが続いている。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、gumi<3903>が後場に入り、14時以降になって急騰し、ストップ高まで買われた。同社は台湾子会社の開発した「LINE GAME」向けスマートフォン向けゲームアプリ『LINE 猛擊三國』の台湾地域における配信が決定(関連記事)したと発表したことが材料視された。
また、同じくストップ高まで急騰したのが、サイバーステップ<3810>だ。同社は、アニメーションビジネスを手掛けるジェンコ、アニメやアキバ系などのコンテンツサービスを手掛けるエクスアーツジャパンと、スマートデバイス向けゲームアプリの共同開発・運営で業務提携することを合意(関連記事)したことが株価を強く刺激する格好となっている。
ほか、ガーラ<4777>やイグニス<3689>が買われ、前日に決算発表を通過したアクロディア<3823>も高い。同社は赤字決算となったものの、むしろ悪材料出尽くしとみられたことや、『対戦パズル バトルブレイブ』iOS版の事前登録を4月13日から開始していることも評価材料となっているようだ。
半面、同じく前日に決算(第3四半期決算)を発表したケイブ<3760>は、決算が赤字となったことを受けて大幅安した。4月に入ってから、それまで2000円処にあった株価水準が3000円台後半まで買われていただけに、失望売りが殺到する形となっている。
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なお、大株主による売却観測が浮上したセガサミーHD<6460>も売られ、Aiming<3911>もさえない。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高120億6600万、営業損益50億4000万円の赤字、経常損益45億1400万円の赤字、最終損益59億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903
会社情報
- 会社名
- サイバーステップ株式会社
- 設立
- 2000年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 佐藤 類
- 決算期
- 5月
- 直近業績
- 売上高29億8600万円、営業損益14億5500万円の赤字、経常損益15億2000万円の赤字、最終損益14億5800万円の赤字(2024年5月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3810