KADOKAWA・DWANGO<9468>は、5月14日、2015年3月期の連結決算を発表し、売上高1005億6600万円、営業利益13億9100万円、経常利益24億7200万円、最終利益140億5500万円だった。ただし、これは14年10月から15年3月までの6カ月決算となるので注意してほしい。
セグメント別の状況は以下のとおり。
(1)書籍IP事業
売上高383億4300万円、セグメント利益(営業利益)30億3800万円だった。メディアミックス作品の展開や新規ジャンル商品の開発などを進める一方、変化の激しい市場規模に見合う最適な出荷を行うため、マーケティングに基づく製作・出荷数の適正化を徹底させ、収益性の回復に努めた。一方、電子書籍も、直営の電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」や外部の電子書籍ストアで「ニコニコカドカワ祭り」を実施して、積極的な販売促進施策を行った。
(2)情報メディア事業
売上高159億5300万円、セグメント損失(営業損失)11億6400万円だった。雑誌の販売収入や広告売上の減少が続いており、引き続き不採算部門の整理や一層の合理化を進めるだけでなく、紙媒体からデジタルメディアへの移行も積極的に進めている。また、ブランド力、企画力を生かした企業向け販促物の作成や急速に普及しているスマートフォン向けのサービス開発に注力し事業構造の転換を進めているという。
(3)映像IP事業
売上高158億6600万円、セグメント利益(営業利益)9億8700万円だった。配給作品の映画「フューリー」がヒット作となったほか、小・中規模の作品が堅調に推移した。DVD、Blu-ray作品では「妖怪ウォッチ」シリーズが引き続き好調を持続しているほか、「デート・ア・ライブ」「艦隊これくしょん-艦これ-」などのアニメ作品が売上に貢献した。加えて、dアニメストアをはじめとする映像配信収入や海外映像版権販売も好調だった。
(4)ポータル事業
売上高95億6500万円、セグメント利益(営業利益)13億7700万円だった。2015年3月末には登録会員数4706万人、様々な特典が受けられる有料の「プレミアム会員」は244万人となった。
(5)ライブ事業
売上高11億9100万円、セグメント損失(営業損失)4億5900万円だった。2014年10月25日に「ニコニコ本社」が池袋P’PARCO地下1階、地下2階にリニューアル、グランドオープンとなった。また「闘会議2015~ゲーム実況とゲーム大会の祭典~」を1月30日、2月1日の2日間で開催。来場者数3万5000人、ネット来場者数574万6000人だった。
(6)モバイル事業
売上高49億6600万円、セグメント利益(営業利益)17億5600万円だった。スマートフォン向けの高音質楽曲サービス「ドワンゴジェイピー」が人気グループ最新シングルの独占先行配信や「niconico」の人気ボカロ楽曲の充実など、独自サービスの拡充に努めた。スマートフォンへの移行が進む環境下、会員数の減少傾向は続いた。
(7)ゲーム事業
売上高71億6900万円、セグメント損失(営業損失)10億1500万円だった。「進撃の巨人~人類最後の翼~CHAIN」「ダービースタリオンGOLD」「艦隊これくしょん -艦これ-」などが売上に貢献したが、一部タイトルの売上未達やタイトルの期ズレがあり収益に影響を与えた。
なお、最終利益が大幅な黒字となっているが、負ののれん発生益223億0100万円が発生したとのこと。すでに報じられているように、セカンドキャリア支援プログラムの実施等による事業構造改善費用51億1800万円の発生、のれん等の減損損失57億9800万円を相殺した。
【関連記事】
KADOKAWA・DWANGO、15年3月期に106億円の特別損失を計上…MAGES.やバンタンなど子会社の減損損失や希望退職に係る支出で
■2016年3月期の見通し
2016年3月期は、売上高2005億円、営業利益70億円、経常利益68億円、最終利益40億円を見込む(前の期が6カ月決算のため比較していない)。
セグメント別の状況は以下のとおり。
(1)書籍IP事業
売上高383億4300万円、セグメント利益(営業利益)30億3800万円だった。メディアミックス作品の展開や新規ジャンル商品の開発などを進める一方、変化の激しい市場規模に見合う最適な出荷を行うため、マーケティングに基づく製作・出荷数の適正化を徹底させ、収益性の回復に努めた。一方、電子書籍も、直営の電子書籍ストア「BOOK☆WALKER」や外部の電子書籍ストアで「ニコニコカドカワ祭り」を実施して、積極的な販売促進施策を行った。
(2)情報メディア事業
売上高159億5300万円、セグメント損失(営業損失)11億6400万円だった。雑誌の販売収入や広告売上の減少が続いており、引き続き不採算部門の整理や一層の合理化を進めるだけでなく、紙媒体からデジタルメディアへの移行も積極的に進めている。また、ブランド力、企画力を生かした企業向け販促物の作成や急速に普及しているスマートフォン向けのサービス開発に注力し事業構造の転換を進めているという。
(3)映像IP事業
売上高158億6600万円、セグメント利益(営業利益)9億8700万円だった。配給作品の映画「フューリー」がヒット作となったほか、小・中規模の作品が堅調に推移した。DVD、Blu-ray作品では「妖怪ウォッチ」シリーズが引き続き好調を持続しているほか、「デート・ア・ライブ」「艦隊これくしょん-艦これ-」などのアニメ作品が売上に貢献した。加えて、dアニメストアをはじめとする映像配信収入や海外映像版権販売も好調だった。
(4)ポータル事業
売上高95億6500万円、セグメント利益(営業利益)13億7700万円だった。2015年3月末には登録会員数4706万人、様々な特典が受けられる有料の「プレミアム会員」は244万人となった。
(5)ライブ事業
売上高11億9100万円、セグメント損失(営業損失)4億5900万円だった。2014年10月25日に「ニコニコ本社」が池袋P’PARCO地下1階、地下2階にリニューアル、グランドオープンとなった。また「闘会議2015~ゲーム実況とゲーム大会の祭典~」を1月30日、2月1日の2日間で開催。来場者数3万5000人、ネット来場者数574万6000人だった。
(6)モバイル事業
売上高49億6600万円、セグメント利益(営業利益)17億5600万円だった。スマートフォン向けの高音質楽曲サービス「ドワンゴジェイピー」が人気グループ最新シングルの独占先行配信や「niconico」の人気ボカロ楽曲の充実など、独自サービスの拡充に努めた。スマートフォンへの移行が進む環境下、会員数の減少傾向は続いた。
(7)ゲーム事業
売上高71億6900万円、セグメント損失(営業損失)10億1500万円だった。「進撃の巨人~人類最後の翼~CHAIN」「ダービースタリオンGOLD」「艦隊これくしょん -艦これ-」などが売上に貢献したが、一部タイトルの売上未達やタイトルの期ズレがあり収益に影響を与えた。
なお、最終利益が大幅な黒字となっているが、負ののれん発生益223億0100万円が発生したとのこと。すでに報じられているように、セカンドキャリア支援プログラムの実施等による事業構造改善費用51億1800万円の発生、のれん等の減損損失57億9800万円を相殺した。
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■2016年3月期の見通し
2016年3月期は、売上高2005億円、営業利益70億円、経常利益68億円、最終利益40億円を見込む(前の期が6カ月決算のため比較していない)。