コーエーテクモHD、第1四半期は売上高7.9%増、営業益46.8%増…ゲームソフト事業が経営統合以来の最高利益計上 オンライン・モバイル事業は費用先行

コーエーテクモホールディングス<3635>は、7月27日、2016年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表、売上高68億1600万円(前年同期比7.9%増)、営業利益6億9000万円(同46.8%増)、経常利益29億7200万円(同39.7%増)、四半期純利益20億3100万円(同49.3%増)となった。

リピート販売やデジタル販売が好調に推移したことに加え、株式相場や為替相場が堅調に推移したことで有価証券関連損益も伸長し、第1四半期期間としては3期連続の増益を達成、経営統合以来最高の業績で着地した。
 

主なセグメントの状況は以下の通り。

①ゲームソフト事業…売上高39億4400万円(前年同期比10.7%増)、セグメント利益4億5700万円(同4.1倍)
国内は、『討鬼伝 極』(PS4用)、『信長の野望・創造 with パワーアップキット』(PS Vita用)、『新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術士~』(3DS用)をリリースし、好評を博した。海外では、『討鬼伝 極』(PS4用)、『戦国無双4-Ⅱ』(PS4、PS Vita用)をアジア向けにリリース。同社グループが開発を担当したスクウェア・エニックスの『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』(PS4用)のアジア版も発売された。

デジタル販売では、『DEAD OR ALIVE 5 Last Round』(PS4、PS3、Xbox One用)の基本無料版累計ダウンロード数が全世界で350万を突破し、ゲーム内でのコンテンツ販売も伸長した。また、PC用ダウンロードサイトSTEAMにて配信中の各タイトルも堅調に推移した。好調なデジタル分野に加え、パッケージの新旧タイトルも着実に販売を伸ばし、第1四半期連結累計期間としては経営統合以来、最高のセグメント利益となった。

②オンライン・モバイル事業…売上高16億1000万円(同3.0%減)、セグメント利益1億4900万円(同55.9%減)
ソーシャルゲーム事業では、ダンジョン探索RPG『ぐるぐるダンジョン のぶニャが』、フォーメーションバトルRPG『信長の野望 201X』の2タイトルをリリースした。「100万人」シリーズでは、『100万人の三國志』をコロプラへ、『100万人のWinning Post』をmixi及びTSUTAYA オンラインゲームへ提供し、マルチプラットフォーム展開をさらに強化したことに加え、『100万人の信長の野望』にて他社タイトルとのコラボレーションを推し進めた結果、堅調に推移した。また、中国では『大航海時代Ⅴ』のPCブラウザ版がリリースされ、順調な立ち上がりとなった。

コミュニティサイト「my GAMECITY」では、自社タイトルの『信長の野望 201X』に加え、サードパーティーのゲームを拡充し、会員数は75万人を突破した。ただ、同事業全体では、新規タイトルの先行費用が発生したことから、減益となった。

③メディア・ライツ事業…売上高3億9700万円(同12.5%増)、セグメント損益8900万円の赤字(前年同期1300万円の赤字)
「ネオロマンス 20th アニバーサリーコンサート」「ホテル de 戦国無双 in 品川 ~佐和山の章~」ほか各種イベントを開催し、好評を博した。また、「100万人の金色のコルダ」をはじめとするソーシャルゲームも底堅く推移した。なお、第2四半期以降に発売を予定しているタイトルの開発費が先行して発生したことからセグメント損失が生じた。

④SP事業…売上高4億4900万円(同16.9%増)、セグメント利益1億7100万円(同48.7%増)
パチンコ機「CR三國志 ~英雄集結~」など3機種がリリースされた。パチンコ・パチスロ機への液晶ソフト受託開発が順調に進捗し、増収増益となった。

⑤アミューズメント施設運営事業…売上高3億5800万円(同7.0%減)、セグメント利益2300万円(前年同期800万円の赤字)
収益力強化を狙い不採算店舗の退店を進めた結果、増益となった。今後も更なる業務の効率化を図るとしている。

⑥不動産事業…売上高2億800万円(同92.6%増)、セグメント利益8200万円(同70.8%増)
グループが保有する賃貸用不動産が堅調に稼働した結果、増収増益となった。

■2016年3月期の見通しは変更なし
2016年3月期は、従来予想から変更なく、売上高400億円(前期比5.8%増)、営業利益100億円(同3.6%増)、経常利益140億円(同3.2%増)、当期純利益95億円(同0.7%増)を見込む。
 
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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