コムシード、1Qは売上高17％減、400万円の営業赤字を計上…『selector battle with WIXOSS』iOS版のリリース遅延などが影響

 
売上高は、既存のソーシャルゲームが順調に推移した一方で、スマートフォン向け新規ゲームアプリのリリースが遅延したため、全体として前年同期を下回った。また、売上高の伸びが不足した分、ゲームパブリッシング事業展開に向けた人件費の増加や、資金調達にともなう営業外費用の発生を吸収しきれず、利益面につきましても前年同期を下回り、赤字となった。

①ソーシャルゲーム
グリー<3632>が展開する「GREE」で展開中のバーチャルホール『グリパチ』において、新機種の投入やイベントの実施などを行い、会員数が250万人を突破した。結果、売上高も順調に推移した。また、ネイティブアプリと同時進行で開発している新規ソーシャルゲームについても、今夏のサービス開始に向けて事前登録を開始した。

②スマートフォンネイティブアプリ関連
配信予定であった人気パチスロ機のアプリ配信が遅延し、また新作のバトルゲーム『selector battle with WIXOSS』iOS版のリリース遅延（6月8日にリリース）の影響もあって、前年同期の売上高を下回った。一方で、第1四半期には新作ネイティブアプリの開発が進み、リリースに向けて準備を進めている。

③SNSゲームノウハウを生かしたBtoB（企業間取引）向け受託開発・運営
第1四半期も順調に推移した。

なお、2016年3月期通期の予想については、従来予想から変更なく、売上高15億円（前期比23.7％増）、営業利益1億5000万円（同50.4％増）、経常利益1億4500万円（同54.5％増）、最終利益1億4000万円（同28.3％増）を見込む。