MMD研究所は、中高生の子どもがいる20~40代の母親627人を対象に「中高生の携帯電話に関する調査」を実施、その調査結果を発表した。調査は、8月7日~8月8日に行ったとしている。
調査結果の概要は以下の通りとなる(以下、リリースからの抜粋)。
■中学生の携帯電話端末所有率は約6割、うち約半数がキャリアのスマートフォンを所有、高校生の携帯電話端末所有率は9割以上、うち約9割がキャリアのスマートフォンを所有
中高生の子どもがいる20~40代の母親(N=627)に、それぞれの子どもに携帯電話端末を持たせているかを聞いたところ、中学生全体の所有率は57.6%、高校生全体の所有率は96.0%となった。
また、所有している端末の種類を聞くと(中学生 N=193、高校生 N=452)中学生の半数以上、高校生の約9割が「キャリアのスマートフォン」を所有していることが分かった。なお、前回実施した「小学生の携帯電話端末に関する調査」(https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1474.html)と比較すると、小学生はフィーチャーフォンユーザーがメインとなったのに対し、中学1年生からはスマートフォンユーザーがメインとなることが分かった。
■中高生の子どもに初めて携帯電話端末を持たせた時期は中学1年生が最多
携帯電話端末を所有する中高生(中学生 N=193、高校生 N=452)の母親に、それぞれの子どもに初めて携帯電話端末を持たせた時期を聞いたところ、「中学1年生」の割合が最も高く26.2%、次いで「高校1年生」24.2%、「中学3年生」11.6%となった。
■中学生の携帯電話利用料金平均額は3,671円、高校生の携帯電話利用料金平均額は5,263円
携帯電話端末を所有する中高生(中学生 N=193、高校生 N=452)の母親に、それぞれの子どもの月々の携帯電話利用料金について聞いたところ、中学生は「1000円以上2000円未満」が最も多く20.2%、次いで「1000円未満」が15.0%、「5000円以上6000円未満」が14.0%となり、平均で3,671円となった。一方、高校生は「5000円以上6000円未満」が最も多く22.6%、次いで「6000円以上7000円未満」が15.0%、「4000円以上5000円未満」が14.8%となり、平均で5,263円となった。
■キャリアの携帯電話を所有する中高生の母親のうち、約2割が格安スマホ(格安SIM)への乗り換えを検討中
「キャリアのフィーチャーフォン」「キャリアのスマートフォン」「キャリアの子供向けフィーチャーフォン」「キャリアの子供向けスマートフォン」を所有している中高生の母親(N=486)を対象に格安スマホ(格安SIM)への乗り換えを検討するか聞いたところ、21.2%の人が「検討している/するつもりである」と回答した。
■母親が中高生の子どもに持たせる携帯電話端末に必要だと思う機能 「通話」「メール」「防犯」
携帯電話端末を所有している、あるいは持たせていないが、持たせる予定の子どもがいる母親(N=559)を対象に携帯電話端末の各機能の必要性について「非常に必要」「必要」「やや必要」「やや不要」「不要」の 5 段階で聞いたところ、「非常に必要」との回答が最も多くなったのは「通話」で41.3%、次いで「メール」が29.0%、「防犯」が26.8%となった。なお、前回の小学生の母親への調査で7.2%にとどまった「LINE」は23.6%に伸びる結果となった。