エイティング、15年9月期は売上高12%減、6.1億円の営業赤字を計上…スマホゲームの開発長期化に伴う配信開始の遅れが響く

エイティング<3785>は、11月6日、2015年9月期の決算(非連結)を発表、売上高は16億2600万円(前々期比12.7%減)、営業損益6億1700万円の赤字(前年同期1500万円の赤字)、経常損益6億1400万円の赤字(同700万円の赤字)、当期純損益9億6400万円の赤字(同4300万円の赤字)と、ほぼ10月19日発表の修正予想通りでの着地となった。
 

自社案件は、オリジナルタイトル『激突!ブレイク学園』が繁体字版『激鬥學園』として、5月に香港のFunTown Hong Kong Limitedより香港及び台湾にてリリースされた。また、Craft Eggとの共同タイトル『なないろランガールズ』が8月にリリースされた。

運用案件は、『テトリスモンスター』のほかにスマートフォン向けのゲームアプリやPC向けのブラウザゲームにおいて、手掛けるタイトルを増やした。さらに、受託開発案件は、受注環境が改善傾向にあることや企画提案を含めた積極的な営業活動が功を奏したことで、家庭用ゲーム機向け及びスマートフォン向けゲームの新規案件が増加した。

しかし、主にスマートフォン向けゲームが、作り込みに時間を費やしたことなどの理由によって当初想定していた配信開始時期より大幅にずれ込んだほか、売上の伸長を見込んでいた既存タイトルや一部の新規タイトルも売り上げが伸び悩んだことで、売上高は当初の見通しより大幅に減少。利益面も売上高の減少に加え、開発期間の長期化に伴う人件費をはじめとする開発原価の増加により、大幅な減益となり、通期で赤字に終わった。

なお、2016年9月期は、とりわけスマートフォン向けゲームにおいて、他社との協業なども含めた幅広い事業形態の展開を図り、タイトルを増やしていくことでブランドの浸透と拡大を図るとしており、売上高22億8500万円(前期比40.5%増)、営業利益3500万円、経常利益2800万円、当期純利益6700万円を見込むとしている。
 
株式会社エイティング
http://www.8ing.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイティング
設立
1993年3月
代表者
鮫島保彦
決算期
9月
上場区分
未上場
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