収納代行サービスを手がけるウェルネット<2428>は、本日（6月7日）、ナノ・メディア<3783>と資本業務提携の契約を締結し、ナノ・メディア株式を1株2万6000円で公開買付（TOB）を行う、と発表した。
買付期間は、6月8日から7月11日までで、買付予定数の上限は、発行済み株式の65.14％にあたる3万9000株で、これを超えた場合は按分比例方式で買い付ける予定。また、下限は、伊藤忠商事の保有する普通株式と同等である2万8714株（47.96％）とし、これに満たない場合は買付を行わない、としている。伊藤忠商事より、今回のTOBに応募する旨の合意を得ているとのこと。
今回実施するTOBの目的と背景について、モバイルコンピューティング事業におけるノウハウや人材などを相互に補完・有効活用することが両社の事業基盤のさらなる強化と業容拡大、企業価値最大化に資するとの認識で一致したため、としている。
業務提携としては、ウェルネットの代金収納と電子認証などと、ナノ・メディアが提供するコンテンツをシームレスに連携し、スムーズかつバリエーションに富むワンストップECプラットフォームをクラウド環境で構築・展開することを目指す、としている。
具体的な取り組みは以下のとおり。
(a) 対象者提供のＥＣサイトにおける当社の提供する決済プラットフォームの標準化
(b) テレビ局、アーティスト、スポーツなど各種イベントにおける電子認証サービスの共同展開
(c) 対象者のモバイル分野の技術力・ノウハウ及びコンシューマー向けマーケティング力と当社の決済機能・認証機能をシームレスに組み合わせた事業者向けＥＣプラットフォームのクラウド対応とそのソリューションの共同展開
(d) スマートフォンアプリケーションの開発などシステム開発・運用ノウハウにおける技術的連携
そのほか、ウェルネットは、非常勤取締役3名、非常勤監査役1名をナノ・メディアに派遣するという。
