ガーラ<4777>は、11月13日、2016年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、売上高2億4800万円(前年同期比25.3%減)、営業損益3億2000万円の赤字(前年同期1億3500万円の赤字)、経常損益3億2200万円の赤字(同1億2000万円の赤字)、四半期純損益3億1500万円の赤字(同1億2500万円の赤字)と赤字幅が拡大した。
スマートフォンアプリ事業において、第1四半期連結会計期間に、『Flyff All Stars(フリフオールスターズ)』の日本語版のダウンロード配信開始により、売上高が増加したものの、オンラインゲーム事業のアイテム販売やロイヤリティ収入が全地域で減少傾向が継続しており、売上高が減少した。また、ガーラウェブの全株式を2015年4月23日にトライベック・ストラテジーに譲渡したことにより、第1四半期連結会計期間から連結の範囲から除外し、その他事業の売上高も減少した。
販売費及び一般管理費は、『Flyff All Stars』日本語版のダウンロード配信開始に伴い、TVCMやWebプロモーション、オフラインイベント開催などのマーケティング活動の費用を計上した。
各セグメントごとの状況(内部取引を含む)は以下の通り。
①日本…売上高6035万円(前年同期比31.4%減)、セグメント損益2億3753万円の赤字(前年同期1億760万円の赤字)
子会社ガーラジャパンが2015年6月から『Flyff All Stars』日本語版のダウンロード配信を開始し、2015年6月に英語版を含む全世界で100万ダウンロード(日本語版は36万)を達成し、日本語版は6月18日に50万ダウンロードを達成した。第1四半期連結会計期間において、『Flyff All Stars』日本語版の売上高はダウンロード配信開始後の初月であり、おおむね順調に推移したものの、第2四半期連結会計期間においてはダウンロード数や売上高は低調な推移となった。
また、ガーラウェブの全株式を4月23日にトライベック・ストラテジーに譲渡したことにより、第1四半期連結会計期間から連結から除外したため、ガーラウェブのその他事業売上高の計上が無くなり、保有するゲームキャラクターに関する知的財産権により、『Flyff All Stars』のロイヤリティ収入が増加したものの、日本セグメントの売上高(内部取引を含む)は減少した。
また、『Flyff All Stars』日本語版のダウンロード配信開始に伴い、AKB48を起用したTVCM放映や、Webプロモーション、イベント開催などのマーケティング活動により、当該ゲームの認知度を向上させることを中心にプロモーションを積極的に展開した結果、前年同四半期比で大幅増のマーケティング費用を計上したことにより、販売費及び一般管理費が増加した。
②韓国…売上高2億2461万円(前年同期比22.5%減)、セグメント損益8464万円の赤字(前年同期3603万円の赤字)
Gala Lab Corp.のオンラインゲーム事業で主力ゲームの『Flyff Online(フリフオンライン)』及び『Rappelz(ラペルズ)』において、ユーザーへのアイテム販売減少によるロイヤリティの減収やライセンス期間終了によるライセンスフィーの減収などから大幅に売上高が減少した。また、スマートフォンアプリ事業では、『Flyff All Stars』日本語版のダウンロード配信開始に伴い、ロイヤリティ収入(内部取引)が増加したが、オンラインゲーム事業の減収の影響をカバーするには至らなかった。
なお、同社は、スマートフォンアプリ事業におけるアプリの開発やダウンロード配信が予定どおりに進まない可能性や、ダウンロード配信開始後のアプリによる課金収入の予測が極めて困難であることや、オンラインゲーム事業における、既存タイトルのバージョンアップによる業績予想が極めて困難であることから、業績予想を開示していない。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ガーラ
- 設立
- 1993年9月
- 代表者
- 代表取締役 グループCEO キム・ヒョンス
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高14億9700万円、営業損益2億9600万円の赤字、経常損益2億6200万円の赤字、最終損益2億3000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 4777