【イベント】舞台「ノラガミ-神と願い-」レポート 「夜ト(鈴木拡樹さん)」と「雪音(植田圭輔さん)」、「優流(崎山つばささん)」が織りなす願いの行方
エイベックス・ピクチャーズは、1月28日より舞台「ノラガミ-神と願い-」を、東京・渋谷AiiA 2.5Theater Tokyoにて上演する。
舞台「ノラガミ-神と願い-」は、月刊少年マガジンで連載中のあだちとか氏の「ノラガミ」を舞台としたもの。原作の漫画やTVアニメとは違うストーリが展開されることが話題を呼んでいる。
主人公であり祀られる社がなく貧乏でマイナーな神様「夜ト」を演じるのは、様々な舞台で活躍し、舞台『刀剣乱舞』では主演の三日月宗近役を演じることが決まっている鈴木拡樹さん、「夜ト」の唯一無二の神器「雪音」を演じるのは、昨年12月にミュージカル「ヘタリア」Singin' in the World で日本役を好演した植田圭輔さん、本作のヒロインであり、ストーリーの語り部的な役割の「壱岐ひより」を演じるのは、TVーCMやドラマなどで活躍中の長谷川かすみさん、舞台のオリジナルキャラクターであり、「夜ト」の依頼主となる「優流」を演じるのは、ミュージカル「刀剣乱舞」の石切丸役を演じ、現在話題沸騰中の崎山つばささんだ。
人気漫画の舞台化、さらには上記のような人気俳優達が演じることもあり、前売りのチケットは早々に完売した本作品。(当日券は各公演販売予定となっている)
今回Social Game Infoでは、本公演に先駆けて行われたゲネプロ(通し稽古)と合同インタビューの様子を取材したので、そのレポートをお伝えしよう。
■プロジェクションマッピングとライトが効果的に使用された舞台
各キャラクターの関係性、やり取りにも注目!
本作の舞台となるのは、「夜ト」を仇敵と狙っていた「毘沙門」との長年の誤解が溶けた、ある桜の季節を少し待つ頃。デリバリーゴッド「夜ト」に、1人の青年「優流」が依頼をしてくる所から始まる。
主人公である「夜ト」、その神器である「雪音」、「夜ト」の唯一の信者である「ひより」はもちろんのこと、最強の武神「毘沙門」や、その神器「兆麻」、貧乏神の「小福」や神器の「大黒」、天満グループの長「天神」と神器「真喩」といった原作でおなじみのキャラクターに加え、「夜ト」の依頼主である、俳優を目指す明るい青年「優流」が登場する。
息がぴったりとあった「夜ト」と「雪音」の掛け合いや、大人の雰囲気が醸し出されている「毘沙門」と「兆麻」、夫婦のような関係性の「小福」と「大黒」、好々爺でありつつ女性好きな「天神」とそれを諌める「真喩」といった、神と神器コンビのやり取り、さらには彼らに関わる「ひより」との関係性は、「ノラガミ」における彼らの信頼関係や絆を感じさせる。
そんな中で、今回注目の登場人物は、オリジナルキャラクターである「優流」だろう。彼は、神や神器、「ひより」という特別な存在とは違い、全くの普通の人間である。とても明るく楽しい性格の持ち主であるが、普通の人間のように嫉妬をし、欲もある。「優流」は、人間そのものであり、観客が一番感情移入しやすい舞台上のキャラクターである。
また、「ノラガミ」の魅力の一つとして神器を使った戦闘がある。所謂武器である神器が人の形を取っている本作で、舞台ではどうやって戦闘を表すのかという疑問が上がるだろう。戦闘シーンでは、神器が一段高い所から戦闘を見下ろす形を取られており、ふんだんに使われたプロジェクションマッピングやライトによる演出も合わさり、大迫力なシーンとなっている。是非こちらは、俳優陣がおりなす博量の殺陣と併せて劇場で観劇をしてほしい本作の特徴の一つだ。
「優流」の純粋な人間らしい「願い」と、「夜ト」と「雪音」の関係性、話してみなければ分からない思いと、離れなければ分からない思い、神々と神器達、そして人間の願いの行き着く結末は是非劇場で確かめてほしい。
■鈴木拡樹さん、植田圭輔さん、長谷川かすみさん、
崎山つばささんが登場した合同インタビュー
――:ゲネプロを迎えての気持ちとファンの方々へのメッセージ
■鈴木拡樹さん
いよいよ稽古してきたものが形になってゲネプロに向かう訳ですが、ゲネプロもめいいっぱい使って作品を完全に仕上げた状態で、明日お客様を迎えたいと思います。すごく楽しみにしていますし、その一発目が今日これからということで、みんな気合いも十分だと思います。他のキャスト、スタッフもスタンバイに入っていて、テンション上げているところなので、我々もそれに合流して、最高の物を皆様にお届けしたいと思っています。
■植田圭輔さん
「ノラガミ」の舞台化、さらに、一発目からオリジナルのストーリーでやらせて頂くということで、非常で楽しみであり、皆様にも早く届けたいなという気持ちでやってきました。明日からいよいよお客様に届けれるということで、楽しみつつやるだけです。お芝居の部分もたくさん稽古して積み重ねてきた物がありますので、そのお芝居も、そして殺陣の部分も、すべてひっくるめてこれが「ノラガミ」だというのを提示できると思いますので、是非楽しみにしていてください。
■長谷川かすみさん
このような大きな舞台に立つのが初めての経験なのですが、最初は大丈夫なのかな?という心配がありました。周りの先輩方にとても良くして頂いて、その結果、自信をもって皆様にお届けできると思います。
■崎山つばささん
アニメの1話になるくらい笑いあり涙ありの素晴らしいストーリーとなっています。映像も素晴らしいですし、アニメと舞台の融合みたいなものが観れるかと思います。「ノラガミ」のストーリーを知らなくても楽しめる様な作品になっているので、みんなで作った物を早く観てもらいたいという気持ちです。
――:ご自身の演じる役柄の見どころを教えて下さい
■鈴木拡樹さん
「夜ト」は、抱えているものの大きさが魅力だと思います。普段は、「雪音」や「ひより」といるときのふざけたところとかがあって、裏があるからこそ、そういった部分が輝くと思います。「雪音」や「ひより」といった、手に入れた物が大きいのだなあと、役作りの時に感じました。大切なモノを手にいれた、「今」を描けているので、逆に言うとそうではない部分も描けたらいいなと思います。精一杯楽しんで演じています。
■植田圭輔さん
原作の中で色々な過去があって、その一部の部分をやらせて頂きます。自分なりに噛み砕いて租借した所を踏まえつつ、今現在を「雪音」が生きているところを観て欲しいなと思います。あと、「雪音」のまっすぐ故につまづいたり、まっすぐだからこそ伝えられたりという部分を伝えられたら、それが一番の魅力なのではないかと思います。
■長谷川かすみさん
とにかくまっすぐで正義感がつよい人間的にすごく魅力的なキャラクターです。神様と神器の方々と、唯一ずっと一緒にいるんだろうなという人間だと思います。その特別なところを大切にしていきました。
■崎山つばささん
「優流」は唯一のオリジナルキャラクターなので、どう「夜ト」と絡んで行くのかが見所だと思います。また、「優流」は人間ということで、お客さんの目線にもなれるキャラクターだと思います。
――:稽古時のエピソードで、ここが大変だったというものがあれば教えて下さい。
■鈴木拡樹さん
アクションのある舞台なので、稽古にて、アクションについては早い段階で完成はしましたが、クオリティを上げる為に、何度も修正を重ねて、場当たりでも重ねて行きました。動き一つ一つがキャラクターに合うように作っていますので、キャラクターがしっかりとのっている殺陣という部分を気を使った部分なので、そこは難しかったです。
■植田圭輔さん
毎日やった筋トレですかね(笑)先ほど殺陣と鈴木さんがおっしゃっていましたが、僕の役は、立ち回りをする役ではないのですが、演出の伊勢氏独特のテンポ感であったり空気感であったりという部分は、稽古を重ねないと難しいところなので、そういった一つ一つのシーンが大変だったなという印象が強いです。その分熟練した演技を見せられるのではないかと思います。
■長谷川かすみさん
「夜ト」や「毘沙門」は殺陣が魅力的な役ですが、「ひより」も「動ける」という部分が彼女の魅力だと思うので、そこもしっかりやるためにキックの練習などを他の方々に手伝って頂きました。皆様に支えられてやってきましたが、そこが大変でした。
■崎山つばささん
「優流」は、「夜ト」と「雪音」とチャンバラをするシーンがあって、「夜ト」との時はわりと僕が攻めて、「雪音」とのときは去なす、2種類のチャンバラをしたので、その部分はお二人に稽古につきあってもらいました。「ひより」と唯一絡むシーンで、その部分の稽古を長谷川さんと合わせたりしました。この場にいる3人と一緒に作ってシーンがありますのでそこは注目して観て頂きたいなと思います。
――:それぞれ好きなシーンを教えて下さい。
■鈴木拡樹さん
選ぶのが難しい所ですが、僕は「夜ト」と「雪音」が衝突するシーンが好きです。唯一ここが2人だけのシーンです。今回初演ですが、やる前から「夜ト」と「雪音」の関係性をすごく考えていたので、そこはいっぱいぶつかって行きたいなと思います。やる度に新鮮なシーンですし、やりたいことがすべて詰まっているシーンです。
■植田圭輔さん
被っていて大変申し訳ないのですが、僕も「夜ト」と「雪音」が衝突するシーンが好きです。今回、「夜ト」である鈴木拡樹さんの相方を演じさせてもらえるということで、台本を読ませてもらった時に、「これを一緒に演じられるのは嬉しいな」というのと、多分2人何も話さずとも自然とやっていけるのではないかな、と思いました。一発目のファーストインプレッションのまま、毎回毎回新鮮にやらせてもらっていますので、是非観てほしいです。
■長谷川かすみさん
すいません、私も被ってしまっちゃうのですが(笑)お二人のシーンは見入ってしまいます。「すごい」と毎回驚きがあります。そのシーンがあるからこそ、最後の3人のシーンもいいと思います。
■崎山つばささん
僕も被っちゃうのですが・・・(笑)ラストシーンも魅力かなと感じます。「優流」が抱えてきた物が最後にどういった道に進むのか、というのが、ぐっとくるシーンです。そこが二番目で、一番は「夜ト」と「雪音」が衝突するシーンかな、と。
――:「夜ト」はデリバリーゴッドですが、もし「夜ト」に依頼するとしたら何をお願いしますか?
■鈴木拡樹さん
僕は「夜ト」を演じているので、「夜ト」の気持ちで答えてしまうのですが、お社が欲しいです。「夜ト」にはがんばってもらって、皆様に観てもらって、これで信者増えればいいなと思います。
■植田圭輔さん
あたらしい服をかってあげたいですね(笑)
■長谷川かすみさん
この舞台が無事に成功することをお願いしたいです。
■崎山つばささん
僕は「夜ト」にチャンバラの相手をしてほしいです。「夜ト」とコミュニケーションをとりたい。
――:鈴木拡樹さんと植田圭輔さんに質問です。今回「夜ト」と「雪音」は特別な関係性があると思います。これ迄お二人は共演を多くしていたと思いますが、何かいままでとは違った点やエピソードがあれば教えて下さい。
■鈴木拡樹さん
今迄とは違った絡み方をしていると思います。そういったところが面白いなと感じています。でも、お互いに違う役を演じていても、役者の植田圭輔さんを知っているので、きっとこういった形できてくれるだろう、といった信頼感があります。支え方とか、感じるものとかは以前共有したままですが、違う役を演じるというのはすごく不思議で面白く感じます。
■植田圭輔さん
拡樹くんの首絞められるとは思わなかったので(笑)「夜ト」に対して怒ったりとか、感情を剥き出しにしているところが、今迄の役柄とは真逆なので、観てほしいなと思えます。鈴木拡樹さんとは大事な所はポイントでは話しますが、自然とできる関係になれたのかと思います。
――:それぞれの役を演じることが決まって「ノラガミ」自体の原作を観た時の印象を教えて下さい。
■鈴木拡樹さん
「ノラガミ」を読んで、構成がとても良く出ているなと思いました。というのは、主人公は「夜ト」ですが、お客さんの目線という点では「ひより」が代表になっていたり、舞台版だったら「優流」という存在もいるのでそういった視線で観て頂きやすと思います。また、神と神器という2人が、一つ一つの国みたいに見えてきて、そこを「ひより」が縦横無尽にお邪魔して繰り広げて行く形が、なるほど、そろぞれの国のカラーがあって面白いなと思いますし、だから大ヒットしているのだと納得もしました。すごくのめり込みました。
■植田圭輔さん
僕は「ノラガミ」のアニメーションが始まってからずっと追いかけていて、これが舞台化したら「雪音」は僕が演じるのだろうと思ってましたし、その願いが叶いました。元々大ファンでした。演出の方が良くおっしゃっているのですが、この作品は神様というものの観念が既存の作品と違う部分があるんですね。神様が絶対かと思っていたら、神様は人の願いによって作られる存在で、そういう違う観点があったりするなかで、日常的な会話が多くされる所が好きなところです。
■長谷川かすみさん
私もアニメーションを一期から観ていて、そのときからファンでした。世界観がすごく好きで、今、もしかしたら見えてないだけで、「夜ト」が実際にいるかもしれないという想像ができて、ワクワクするので、そういう部分が好きです。
■崎山つばささん
僕は神社巡りとか好きなので、小さい頃から神様が近くにいて、神様というものは身近に感じていますので、とても楽しく観ました。お話自体も、割と人間なリアルな感情を表していて、妖にとりこまれたりして、人間の感情に沿ってストーリーが進んで行く、そのリアルな部分にハマりました。
舞台「ノラガミ-神と願い-」DVD発売が決定!
タイトル:舞台「ノラガミ-神と願い-」
発売日:5月27日
価格:8748円(税込)
収録内容:DVD2枚組(本編DISC+特典DISC)本編DISG・・・公演の模様を再編集した映像
初回特典(封入):特典ブックレット(仮)
永続特典:キャストバックヤード映像(仮)
★舞台会場での予約取りも実施!
舞台「ノラガミ-神と願い-」
【劇場】
AiiA 2.5 Theater Tokyo
【出演者】
【夜ト】鈴木拡樹
【雪音】植田圭輔
【壱岐ひより】長谷川かすみ
【毘沙門】安藤彩華
【兆麻】和田琢磨
【小福】糸原美波
【大黒】友常勇気
【天神】和泉宗兵
【真喩】吉田怜菜
【優流】崎山つばさ
【アンサンブル】
守時悟、石原聖士、小山蓮司、原田将司、丸目聖人、宮迫誠、渡邉満
※出演者は変更になる可能性がございます。
原作:あだちとか「ノラガミ」(「月刊少年マガジン」連載/講談社)
演出/脚本:伊勢直弘
主催:エイベックス・ピクチャーズ株式会社
【スタッフ】
【美術/舞台監督】横尾友広
【照明】田中徹
【音響効果】天野高志
【映像】noadd
【衣裳】八重樫伸登
【ヘアメイク】車谷結(raftel)
【小道具】羽鳥健一
【アクション指導】守時悟(倉田プロモーション)
【演出助手】大久保遼
【制作プロデューサー】杉田智彦(アズプロジェクト)
【制作】大島鮎美
【チケット】
プレミアムシート 9,800円(税込/全席指定) ※特典付き・前方座席
一般席 6,800円(税込/全席指定)
※未就学児の入場は不可となります
舞台「ノラガミ-神と願い-」ライブビューイング
2016年1月31日(日)18:00開演
※開演時間は変更になる可能性がございます。
※開場時間は各映画館により異なります。
【チケット】
全席指定 3,800円(税込)※枚数制限:2枚まで
【チケットお申込方法】
●ローソンチケット一般発売(先着)
受付期間:1月20日(水)18:00 ~1月28日(木)23:59
※一般発売は先着順での受付となりますので、予定枚数に達し次第受付終了となります。
・ローソンチケットでのお申込
http://l-tike.com/cinema/noragami-lv/
・全国のローソン・ミニストップ店内端末「Loppi」にて販売
■関連サイト
©あだちとか・講談社/舞台「ノラガミ」製作委員会2016
会社情報
- 会社名
- エイベックス・ピクチャーズ株式会社
- 設立
- 2014年4月
- 代表者
- 代表取締役社長 寺島 ヨシキ/代表取締役副社長 勝股 英夫
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 非公開
- 上場区分
- 未上場