【連載企画】今話題の2.5次元ミュージカルの魅力に迫る　「第1回：イントロダクション 2.5次元ミュージカルとは？」

一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会という団体も存在し、日本で生まれた「2.5次元ミュージカル」を世界共通の若者の文化へしようという活動も行われている。
 

2.5次元ミュージカルの歴史は意外なほど長い。1974年に宝塚歌劇団が漫画「ベルサイユのばら」をステージ化している。1993年には『美少女戦士セーラームーン』、『サクラ大戦』などが舞台化され、そして2003年、多くの人に2.5次元ミュージカルの代名詞として知られているミュージカル「テニスの王子様」（通称：テニミュ）が初上演された。

そして現在、様々なアニメ・漫画が2.5次元ミュージカルとして舞台化され人気を博している。先に述べた「テニミュ」も上演が続いており、「戦国BASARA」や「薄桜鬼」といったゲームを舞台化したものもシリーズ化されている。
   

さらには、先日舞台「ノラガミ-神と願い-」が上演され、舞台のオリジナルのストーリー展開をしたことで話題になっていた。また、ブシロードの舞台「カードファイト!! ヴァンガード」～バーチャル・ステージ～」では、TVアニメで声優を務める三森すずこさん(立凪コーリン役)、 森嶋秀太さん(新田シン役)が、それぞれ同キャラクター役として出演することで、舞台ファンだけでなく、オリジナルのTVアニメファンへのアピールも行っており、一口に2.5次元ミュージカルと言っても様々な表現方法があることがわかる。
 

この2.5次元ミュージカル化流れはコミック・アニメだけには止まらない。昨年10月にはネルケプランニングが『刀剣乱舞-ONINE-』をミュージカル化、さらに、本年5月にはマーベラス<7844>がストレートプレイ版を上演予定だ。女性向けスマートフォンゲームで大人気の『あんさんぶるスターズ！』も、6月に同じくマーベラスよりミュージカル化されることが発表されており、コンシューマーゲーム以外のゲームも2.5次元ミュージカル化を待つ声が高まっている。
 

このような2.5次元ミュージカルブームの中、ソーシャルゲーム業界に身を置く読者においても、無視できないエンターテイメントの一つとなっているのではないだろうか。

Social Game Infoでは、以前からたびたび2.5次元ミュージカルのレポートをお伝えしているが、この連載では、2.5次元ミュージカルに焦点をあて、様々な切り口で、その人気の秘密や、舞台化という新しいメディアミックスの形を探る予定だ。




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