【ゲーム株概況(3/11)】新作の事前登録開始でアクセルマークがS高 任天堂は『Miitomo』配信日決定で復調 モブキャストも後場引けにかけてS高
3月11日の東京株式市場では、日経平均株価は続伸し、前日比86.52円高の1万6938.87円で取引を終えた。朝方は売り先行で始まったものの、ECB(欧州中央銀行)の理事会を通過し、その金融緩和策への評価が次第に市場で高まったことで、後場に入って大きく持ち直した。
そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、アクセルマーク<3624>が前場中ごろから急騰し、ストップ高に張り付いたまま取引を終えた。新作『ワールドクロスサーガ』が3月10日より事前登録開始(関連記事)となったことが材料視されている。本作は、同社待望の初の自社パブリッシングのネイティブアプリとなり、その成功は業績面に大きく寄与してくることが期待されるだけに、市場の期待値が高いようだ。
また、モブキャスト<3664>が後場引けにかけてストップ高まで急騰を演じた。特に目新しい材料は見受けられないものの、先日、水口哲也氏率いるエンハンス・ゲームズに出資して、VRプロジェクトを支援することが報じられており、バーチャルリアリティ(VR)関連として物色された部分もあるもようだ。ほか、enish<3667>やドリコム<3793>、モバイルファクトリー<3912>なども買われた。
半面、前日にHTC Corporationと日本国内におけるVR分野で業務連携することを発表し、買われたグリー<3632>は利益確定の売り物に押された。サイバーエージェント<4751>やDeNA<2432>など主力株もさえない。
任天堂<7974>は午前中は軟調な推移だったものの、同社初のスマートデバイス向けアプリ『Miitomo』が3月17日に配信決定と発表(関連記事)されたことを受け、後場に入ってプラス圏に浮上した。
■関連銘柄
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664
会社情報
- 会社名
- アクセルマーク株式会社
- 設立
- 1994年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 松川 裕史
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高21億4400万円、営業損益9800万円の赤字、経常損益1億円の赤字、最終損益1億200万円の赤字(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3624
会社情報
- 会社名
- 任天堂株式会社
- 設立
- 1947年11月
- 代表者
- 代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1兆6718億6500万円、営業利益5289億4100万円、経常利益6804億9700万円、最終利益4906億0200万円(2024年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 7974