三菱UFJモルガン証、国内ソーシャルゲーム市場は2013年に3000億円規模に拡大

三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、国内ソーシャルゲームの市場規模について、2013年には3048億円となり、国内家庭用ゲームソフト(2010年3180億円)と同水準になるとの見通しを明らかにした。これは6月16日付のディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>とグリー<3632>に関するレポートで言及されたものだ。 同証券では、もともと国内ソーシャルゲームの市場規模について、2011年が1846億円、中期的には2016億円に拡大するとしていたが、2011年1~3月の状況を踏まえて、2011年が2134億円、2012年が2672億円、2013年が3048億円とした。 この予想の前提は、ARPPUが2011年3380円、2012年3800円、2013年4250円で、課金ユーザー数が2011年527万人、2012年586万人、2013年598万人に拡大するというものとなっている。 ただし、家庭用ゲームソフトの市場規模が2009年から2010年にかけて82億円の減少にとどまっていることを考えると、ソーシャルゲームは家庭用ゲーム市場を奪っているとは見ていない、としている。 なお、2社に関する同証券の評価は以下のとおり。 DeNAのレーティングは「Neutral」の継続、目標株価を3360円から2880円に引き下げた。ngmocoとGameview Studiosの業績へのマイナスインパクトを考慮したほか、内製ゲームの売り上げの減額、デラックスゲームとオープンゲームの増額修正を行い、2012年3月期の営業益予想を644億円から597億円に、2013年3月期を662億円から625億円に、2014年3月期を632億円とした。 グリーのレーティングを「Outperform」から「Neutral」に格下げし、目標株価を1670円から1680円に引き上げた。GREE InternationalとOpenFeintのマイナスインパクトを考慮したほか、広告メディア収入の減額、有料課金収入を増額修正などを行い、2011年6月期の営業益予想を286億円から303億円に、2012年6月期を349億円から365億円に、2013年6月期を389億円から374億円とした。