東映アニメ、第2四半期は営業益13%減…中国向け大口配信権の販売が下期にずれ込み、ドッカンバトルやトレクル、中国向け星矢などスマホゲームは好調

東映アニメーション<4816>は、10月28日、第2四半期累計(4~9月期)の連結を発表し、売上高197億円(前年同期比6.8%増)、営業利益44億円(同13.0%減)、経常利益46億円(同13.3%減)、最終利益34億円(同3.0%減)だった。
 


■映像製作・販売事業
売上高71億5400万円(前年同期比9.1%減)、セグメント利益は15億7800万円(同39.4%減)だった。劇場アニメ部門では、3月に「デジモンアドベンチャーtri.第2章」、「映画プリキュアオールスターズみんなで歌う♪奇跡の魔法!」、7月に「ONE PIECE FILM GOLD」、9月に「デジモンアドベンチャーtri.第3章」を公開した。「ONE PIECE FILM GOLD」のヒットにより、前年同期に比べ大幅な増収となった。

テレビアニメ部門では、「ワンピース」、「魔法つかいプリキュア!」、「ドラゴンボール超」、「セーラームーンCrystal」の4作品を放映・配信した。前年同期に比べ放映本数は減ったものの、ゲーム向け音声製作が好調に稼動したこと等から、大幅な増収となった。

コンテンツ部門では、映像パッケージの関連収入はほぼ横ばいで推移したが、ゲーム向け音声製作をテレビアニメ部門に組み込んだこと等から、大幅な減収となった。

海外映像部門では、「ドラゴンボール」シリーズの番組販売権や中南米向けの『ドラゴンボールZ 復活の「F」』の劇場上映権の販売が好調に稼動したが、前年同期にあった複数作品の中国向け大口映像配信権の売上計上が下期に一部ずれたことから、大幅な減収となった。

その他部門では、定額映像配信市場の拡大もあり、映像配信サービスは好調に稼動したが、ソーシャルゲーム『聖闘士星矢 ギャラクシーカードバトル』のサービス終了の影響が大きく、全体としては大幅な減収となった。



■版権事業
売上高85億3400万円(前年同期比13.4%増)、セグメント利益38億9500万円(同16.0%増)だった。国内版権部門では、アプリゲーム『ドラゴンボールZドッカンバトル』や「ワンピース」の商品化権の販売が好調に推移したことから、前年同期と比較して増収となった。海外版権部門では、全世界でアプリゲーム『ドラゴンボールZドッカンバトル』や『ワンピーストレジャークルーズ』、中国でゲーム化権の販売や「聖闘士星矢」のアプリゲームが好調に推移したことから、大幅な増収となった。


■商品販売事業
売上高33億2900万円(前年同期比41.2%増)、セグメント利益1億2400万円(前年同期は100万円の赤字)だった。商品販売部門では、「ONE PIECE FILM GOLD」の劇場公開に向けたタイアップ・販促関連商品の販売が好調だったことに加え、海外のイベント物販も好調に推移したことにより、前年同期と比較して大幅な増収となった。


 
■2017年3月通期の見通し

2017年3月通期は、売上高354億円(前期比5.3%増)、営業利益77億円(同0.8%増)、経常利益81億円(同1.3%増)、最終利益58億円(同12.7%増)を見込む。
 
東映アニメーション株式会社
http://corp.toei-anim.co.jp/

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高671億1700万円、営業利益177億7200万円、経常利益203億円、最終利益145億9300万円(2024年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
企業データを見る